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年収350万円から始める「老後資金」と「マイホーム頭金」のつくり方

LIMO / 2018年12月9日 20時15分

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年収350万円から始める「老後資金」と「マイホーム頭金」のつくり方

マイホームの頭金、老後の資金…今からたくさんのお金を貯めないと、と思っている人も多いと思います。しかし、年収によっては思うようにお金を貯めることができず、将来のことが不安というケースもあるでしょう。そこで今回は、年収350万円から始める老後資金とマイホーム頭金の貯め方のヒントをご紹介します。

自分に必要な老後資金を計算しよう

自分に必要な老後資金を計算したことがありますか。老後資金の目安と世間で言われる金額をアテにしていても、自分に必要な金額がそれと同じとは限りません。まずは自分に必要な老後資金を調べてみましょう。そのためには、老後の生活をしっかりイメージして必要額を算出する必要があります。

参考になるのは今の生活。子どもがいれば、子どもにかかるお金を今の生活費から差し引いて計算するといいでしょう。子どもがいない場合は今の生活水準が参考になります。子どもが一人立ちした後、退職した後の生活水準が今より下がるとは言い切れないので、今の水準で考えるほうが安心ですね。

必要な生活費を計算したら、65歳から15年もしくは20年の生活費も計算してみましょう。たとえば、毎月の生活費が32万円であれば必要な生活資金は年間336万円、老後の生活を20年間と見積もると必要な老後資金は合計7680万円となります。

そのうえでもう一つ計算しておきたいのが、将来受け取れる年金額の見込みです。これは日本年金機構のウェブサイト上で試算することができます。自分がもらえる金額を計算してみて、それを先に生活費として計算しておいたお金から差し引けばいいのです。そのうえで出た金額が、あなたが必要な老後資金となります。

「平成28年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況(https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12500000-Nenkinkyoku/H28.pdf)(厚生労働省年金局)」では、厚生年金の平均的な月額は男性が16万7000円ほど、女性が10万3000円となっていますので、ここではこれを目安として計算します。毎月の生活費が32万円、年金が夫婦2人合わせて27万円、毎月の差額である5万円を20年間生活資金として使っていくわけですから、1200万円のお金が必要となりますね。

マイホームの頭金はいくらに設定すべきか

続いて、マイホームの頭金をイメージしてみましょう。購入後の生活の負担を考えると頭金が多いに越したことはないのですが、貯められるお金にも限度がありますよね。ローンの利用を前提とすると、だいたいマイホーム資金の2割~3割が頭金の目安と言われます。たとえば3500万円の住宅を購入する予定であれば、700万円~1050万円が必要という計算になりますね。

人の考え方にもよりますが、しっかり頭金を貯めてマイホームの購入に踏み切るか、頭金が少なくても若いうちに購入して働きながらしっかり返していくのか、いずれかの方法を選択することもできます。住宅ローンの負担は大きくなりますが、若いうちに住宅を購入すべきでないというわけではありませんので、自分がベストだと思う方法を選んでください。

不動産会社やマンション、住宅の展示会場へ行けば住宅ローンの試算をしてくれますし、実際の間取りのイメージもつかめます。頭金をいくら用意すればいいか見当がつかないという人は、一度ショールームや住宅展示場に足を運んでみてはいかがでしょうか。

年収350万円でも工夫次第で上手に貯められる方法がある

年収が多くても多くなくても、工夫次第でお金は貯められます。自分が使えるさまざまな方法を活用し、組み合わせて活用することで、効率よくお金を貯められますので、自分の活用できる方法を模索してみましょう。

たとえば、マイホームの頭金として利用できるのが財形住宅貯蓄。財形年金貯蓄と合わせて、550万円まで税金がかからないことがポイントです。老後資金については個人型確定拠出年金のiDeCoという選択肢もありますから、マイホームには財形住宅貯蓄をしっかり活用したいですね。パートナーと住む場合、ともに550万円を貯めれば十分な頭金になり、その後の負担も少なくなることが予想されます。一人で暮らす場合には、550万円貯まれば十分な額ですね。

また、老後資金についてはiDeCoやつみたてNISAなど、活用したい制度がたくさんあります。こうした制度を組み合わせて、それぞれ目一杯利用できるといいですね。つみたてNISAは年間40万円と上限がきまっていて、それを毎月積み立てるとしたら月額は3万円程度。これを20年間続けることができれば、積み立てた額だけで800万円となります。

さらに、企業年金がない会社員はiDeCoの毎月の積立上限額が2万3000円。年収500万円の場合30歳から30年間続ければ60歳になる頃には積立元金だけで828万円となりますね。もちろん投資信託など変動商品で投資していた場合は価格の変動がありますし、元金が保証されるわけではないので一概には言えませんが、この2つで老後資金は1600万円以上貯まることが期待できます。

この2つでひとまず老後資金を貯めて、財形住宅貯蓄で毎月2万5000円、ボーナスで年間80万円貯めることができれば5年で550万円貯めることができます。ボーナスがなく、月収がもう少し多い場合は毎月の貯蓄額を増やして調整してください。

貯金する自信がないという人は

こうして見てみると、つみたてNISAで毎月3万円、iDeCoで2万3000円、財形住宅貯蓄で2万5000円ということで、毎月7万8000円を貯金に充てればいいことになります。

しかし、この金額を聞いて「そんなに出せない」と思う人も多いと思います。その場合は、無理にお金を貯めようとして家計が破綻するのも本末転倒ですから、1つずつ始めて様子を見てみましょう。たとえば、iDeCoは毎月の拠出金額を変更することもできますし、一時停止もできます。自分が始めやすいものから始めてみましょう。

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