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日米最強銘柄を探せ!:「老Tuber」ラジオヤジさんインタビュー後編

トウシル / 2020年11月26日 9時0分

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日米最強銘柄を探せ!:「老Tuber」ラジオヤジさんインタビュー後編

 登録者11万人を数える投資系YouTubeチャンネル『ラジオヤジのYouTube研究所』を運営する、ラジオヤジさんインタビューの後編をお届けします。

 ラジオヤジさんは自らのチャンネルで、「R30銘柄」と称し、30個の推奨銘柄を挙げています。今回は、それらの銘柄や米国株について、さらにはトウシル読者へのメッセージもお願いしました。

リーマンショック後に大きな変化が訪れた

──ラジオヤジさんは長く投資顧問業を手掛けていたとのことですが、ご自身も投資を行っていたんですか。

 はい、株式投資はもとより、FXや先物などひと通りやっています。

──大勝ちしたとか、大損したとか、忘れられないエピソードがあったら、お教えいただけますか。

 みんなそうだと思いますが、勝ったときよりも負けたときのほうが頭に残っています。

 東日本大震災の直前なので2010年だったと思いますが、これは絶対にもうかると思い、オーストラリアドル/円に投資したんです。ところが、東日本大震災などで大暴落し、痛い目にあいました。

 あと、仮想通貨を買ったときも大変でした。最終的には負けずに済んだのですが、価格の乱高下が激しく、神経をすり減らしました。

──今も何か保有されていますか。

 最近はたまに買う程度です。株式よりもFXが多いかな。もっとも、夜、眠れなくなるような日々は送りたくないので、今はしょぼトレ(しょぼいトレード)に徹しています(笑)。

──もう株式投資はされていないのですか。

 まったくやらないわけではないですが、昔に比べるとずいぶん減りました。

 というのも、以前は割安な株を買っておけば、かなりの確率で勝つことができたのですが、リーマンショックの頃からその法則が通用しなくなったんです。

 明らかに割安なのだから適正価格に戻るはずなのに、なぜかまったく戻らない。そんなこともあって、だんだん熱が冷めていきました。

──バリュー投資派の方々から同じような話をよく聞きます。最近は待てども待てども上がらないと。なぜなのでしょうか。

 それは僕も何とも言えないですね。いろんな要因が絡んでいるでしょうし。

──勝ちにくくなったとも言えるんでしょうか。

 一概にそうは言えないでしょう。ただ、以前より労力が求められるようになっているのは事実だと思います。

 市場のメカニズムがより複雑になり、あらゆる材料をそろえ、いろんな角度から検証しないと、株価の動きが読めなくなっている。それができる人は、今も好成績を残しているのではないでしょうか。

週足がいい銘柄がオススメ

──ラジオヤジさんのYouTubeチャンネルは、株式投資の動画が多いですよね。

 自分ではあまり買わなくなったとはいえ、やっぱり株式投資は面白いですからね。それに視聴者の方々の関心も高いです。だから、今も情報収集を怠らないようにしています。

──「R30銘柄」と称し、30個の推奨銘柄を挙げていらっしゃいます。

 日本株は銘柄数が多いので、1つ1つチェックするのは大変なのですが、そのときどきで買いと思われる銘柄をピックアップしています。最近はコレはという銘柄が少なく、30に届かないことも多いのですが。

──今現在は、日本M&Aセンター、エムスリー、キーエンス、アイティメディア、東京エレクトロン デバイス、ネクソン、第一三共、SBテクノロジー、伊藤忠テクノソリューションズ、サイボウズなどが挙げられています(※)。何か共通点はあるのですか。
※2020年11月2日時点

 どの銘柄もチャートがいいんです。とくに中期的な株価の動向を読む指標である週足(その週の株価の動きをローソク足で表したもの)が素晴らしい。どれも成長軌道に乗っているのは間違いないでしょう。

──株価がちょっと高い銘柄が多いです(笑)。

 そこは目をつぶってください。アイティメディアやネクソンなど3,000円以下の銘柄も入れていますし(笑)。

──最近は米国株も人気ですが、米国株はどうですか。

 当然、米国株も検討すべきだと思います。僕は「GAFAM(ガファム/グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン、マイクロソフト)」にネットフリックスとテスラを加えた7銘柄を「GAFAMNT(ガファムント)」と呼んでいるのですが、この7つは最強といっていいと思います。

──その7つの中でラジオヤジさんが買うとしたら、どれですか。

 人によって見解が分かれるかもしれませんが、僕だったらアマゾンです。おそらくアマゾンは今後もいろんな市場に参入し、どんどん勢力を拡大していくでしょう。まだまだ右肩上がりで成長するはずですし、最強の中の最強銘柄だと思います。

投資ほど楽しいものはない!

──最後に、トウシルの読者にメッセージをいただけますか。

 まずは、投資を始めるかどうか迷っているなら、今すぐ始めるべきと言いたいです。前に話した日経平均レバレッジ・インデックス連動ETF(上場投資信託)のように、1株から買える銘柄もあります。

 1株なら、仮に日本経済が傾いて、暴落したとしても、数百円、数千円の損害で済みます。いきなり大金を投じるのは絶対に避けるべきですが、少額であれば明日にでも始めてほしいです。

 1株買って感覚がつかめてきたら、少しずつ増やしていけばいいと思います。それに投資の醍醐味(だいごみ)は、勝ち負けだけではありません。

──投資の醍醐味とは、どんなところでしょうか?

 これはやってみないとわからないと思いますが、投資ってめちゃくちゃ楽しいんです。この銘柄は上がるだろうかと予想するのも楽しいし、ハラハラしながら値動きを見守るのも楽しい。それに何といっても、思惑通り上がったときには大きな満足感を得られます。

──趣味としても楽しめますか。

 はい、もっと言えば楽しいだけではありません。例えば僕は、米国大統領選の期間中、毎日、その動向を追い続けていました。その結果、いろいろなことを知ったし、学ぶこともありました。

 でも、もし投資をやっていなかったら、他国の大統領選なんて目もくれなかったと思うんです。投資をやっていたからこそ、興味が広がったし、知識も増えたわけです。

──なるほど。

 老後の趣味としてもうってつけだと思います。日々の暮らしに張りが出るし、頭を使うのでボケ防止にもなります。もちろん、しょぼトレを守っていただきたいですが。

──若い人にとっても、視野が広がる、世界が広がるというのは大きなメリットといえますよね。

 もちろんです。

 そこで1つ、アドバイスすると、投資を行っているほとんどの人は投資対象が決まっていると思うんです。株式投資だけとか、FXだけとか。でも、僕は、買わなくてもいいから、ほかの商品にも興味を広げてみるといいと思います。株式投資しかやっていない人も、為替や先物に目を向けてみる。

──なぜですか。

 例えば、株価は原油価格などに大きな影響を受けます。だから、原油などの先物の動向をつかんでいると、「原油価格に動きが出ているから、A社の株価が上がるかもしれない」などといった見方ができるようになるんです。

──自分のやっている投資を、新たな視点で考えられるようになるのですね。

 はい。それは投資家として大きな武器になります。

──自分の守備範囲にこだわらず、外にも目を向けてみる。そういう姿勢があれば、おのずと視野が広がり、力がつくということですね。
 今日はどうもありがとうございました。

▼ラジオヤジさんインタビューをもっと読む!
前編:投資に成功する人、失敗する人、何が違う?
中編:「しょぼトレ」のススメ。ビギナー向け株式投資

(トウシル編集チーム)

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