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これからの世界株投資。2つのチェックポイントで銘柄選び:注目の世界株5選と注意点・後編【たりたり社長】

トウシル / 2021年5月11日 13時3分

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これからの世界株投資。2つのチェックポイントで銘柄選び:注目の世界株5選と注意点・後編【たりたり社長】

今後の注目すべき銘柄選びのテーマはこれだ

執筆:たりたり社長

≫前編を読む「世界市場で心理戦!コロナ銘柄の賞味期限は?」

 さて、前編を踏まえて、今後の注目すべき銘柄という内容に踏み込んでいこう。

 注目すべき銘柄のテーマは「高い期待をさらに超えられる銘柄」or「これまで売り込まれてきた割安銘柄」という2択になる。

 ここから次の5銘柄に注目して相場をチェックしてみたい。

(1)TSMC(TSM・NYSE)
(2)東京エレクトロン(8035・東証)
(3)ペイパル(PYPL・NASDAQ)
(4)ビザ(V・NYSE)
(5)SENSEX(※)
 ※インド市場のインデックス

TSMCと東京エレクトロン

 TSMC(TSM・NYSE)東京エレクトロン(8035・東証)の2社は、簡単にいうと半導体を製造、もしくは製造に使用している機械を製造している企業である。現在、両社の株価は大きく上昇を続けている。

 特に上昇が顕著になっている時期を見ると、TSMCは2020年の夏ごろから、東京エレクトロンは2020年の秋ごろからの上昇が特に顕著だ。この2銘柄については、しっかりと実需に裏打ちされた株価上昇であることが特徴的だ。

TSMC(TSM・NYSE)

 TSMCは、5G(第5世代移動通信システム)関連の設備投資の増加や、リモートワーク需要を受けてのデータセンター向け事業が世界中で加速していることを背景に、世界的な半導体需要の増加がある。

東京エレクトロン(8035・東証)

 東京エレクトロンの株価上昇は、半導体を自社・自国で製造できるようにするという世界的トレンドを受けて、半導体製造装置の需要増という背景がある。

今後の成長見込みは?

 株価上昇を裏付ける実際の需要は、今後も継続的に増加していくという見方が一般的だ。さらに、最近発表された両社の決算における今後の方針や利益構造の改善が示されたということも併せて考えると、高値だが今後も成長を続ける可能性が高い銘柄ではないかと推測する。

出所:筆者作成
注:2019年初日を100として指数化
出所:筆者作成
​注:2019年初日を100として指数化

ペイパルとビザ

 次に、仮想通貨の広がりをキャッチできる銘柄として、ペイパル(PYPL・NASDAQ)ビザ(V・NYSE)の2社に注目したい。

 仮想通貨自体の値上がり、値下がりを予想するのは非常に難しいが、一方で仮想通貨の利便性の向上や、社会への浸透度は今後も拡大するという予測が多くされている。

 ペイパルやビザは仮想通貨の決済や取引に参入している、または参入を宣言しており、今後は仮想通貨が広がっていくことで、収益エリアの拡大が予想できる。

 また、ビザに関しては経済回復に伴う個人消費の拡大という点を利益に転換できるという特徴を併せ持つ。もちろん、個人消費が給付金や失業保険上乗せの終了によって冷え込む可能性は否定できないが、今後の経済正常化を見込むとなるなら、ビザのビジネスモデルは大きな武器になる。

 仮想通貨の広まりを、極端なリスクを取らずに中長期的な成長も株価ドライバーとすることのできるこの2銘柄については特に注目していきたい。

SENSEX

 最後に注目したいのはインド市場指数であるSENSEXだ。これは少し毛色が違うが、触れていきたい。

 今後長期的に見た場合に大きく成長を遂げる可能性があるエリアとして、インドや中国が挙げられるが、今回はそのうち、インドに着目する視点を提案したい。なぜなら、新興国への投資という観点で最も重要な点の1つである、国の成長と市場の成長がリンクしている市場がインドだからだ。

 SENSEXは、香港ETF(上場投資信託)のiシェアーズS&P BSEセンセックス・インディア・インデックスETF(02836・香港株)で投資可能だ。

 なお、対象指数はやや特徴が異なるが、米国ETFではウィズダムツリー インド株収益ファンド(EPI)や、ヴァンエック・ベクトル・インドグロースリーダーズET(GLIN) などでインド株への分散投資ができる。

成長に期待!でも途上国投資で気をつけなければならないポイント

 よく聞く意見としてこのようなものがある。「この途上国はGDP(国内総生産)が大きく伸びているから今のうちに投資をしておこう」という意見だ。

 間違った考えではないがある重要な視点が抜けている。

 それはGDPの成長を株価に反映させられる企業が上場しているかどうか? ということだ。

 そのような銘柄がなければ、いくらその国が豊かになったところで、その国の株式市場には株価上昇の効果があまり表れない。

 その点、インドは他の新興国と比較した際に、市場に上場している銘柄が幅広く、インドの成長を株価上昇という点でとらえやすい市場といえる。

 加えて、新興国の市場を下落させる要因でもある、市場システムの不整備という点についてもインドは首相自ら、市場の健全化に取り組むというスタンスを表明するなど非常に今後の成長が楽しみな材料がそろっている。

 現在はコロナのまん延によって株価も軟調な推移となっているが、長期的に見た場合に投資妙味は大いに期待できる市場なのではないかと思うため、最後にこの市場を着目ポイントとして提案したい。

 以上が私の考える米国株市場の現在の情勢とおもしろく、チェックしてみたい銘柄5選です。参考になればうれしいです!

≫前編を読む「世界市場で心理戦!コロナ銘柄の賞味期限は?」

たりたり社長氏・プロフィール
就職をきっかけに投資について本格的に興味を持ち、ほとんど投資に関する知識ゼロ経験ゼロの状態から投資の勉強を始める。投資についての正しい知識を得るまでの自身の経験や株式アナリストでの経験をもとに、株式投資にまつわる知識をTwitterやブログ「たりたり投資塾」などで発信している。

■たりたり社長さんインタビューをチェック!
≫前編:初心者なら投信の次はETFがおすすめ! 
≫中編:結局何を買えばいい?おすすめの米国ETF5選!
≫後編:たりたり社長さんが「買いたい」個別銘柄とは?

(トウシル編集チーム)

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