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鬼越トマホークが「会社の忘年会で大人気」のワケ 実は社内イベント等企業案件で引き合いが多い

東洋経済オンライン / 2023年11月16日 12時30分

鬼越トマホーク(撮影:梅谷秀司)

ケンカ芸でおなじみの強面お笑いコンビ・鬼越トマホーク(坂井良多、金ちゃん)。テレビやYouTube、劇場でもすっかり人気者の2人だが、実は意外な一面がある。会社イベントや忘年会といった企業案件の仕事で、引き合いが多いという。なにかとコンプライアンスが叫ばれる時代に、トゲも毒もある彼らの芸がなぜウケるのか。意外なビジネス視点を持つ2人の仕事術に迫った。

表に出るのが苦手なタイプだった

――劇場やYouTubeでも人気で、テレビではお笑い番組だけでなく、情報番組にも出演されています。芸人として生きていける手応えを得たのはいつ頃ですか?

【写真】インタビューに答える鬼越トマホークの金ちゃんと坂井良多さん

坂井:いまだに手応えも自信もないです。この世界はエンターテイナー気質というか、すごく自信にあふれた人たちばかりで、僕らはそれを陰から見ている感じ。いまでも向いていないと思っています。

金ちゃん:2人とも表に出るのが苦手なタイプ。学生時代からずっと2軍のポジションで生きてきたから。売れていないときより、仕事があるときのほうが怖い。つねに来年どうなるんだろうと心配しています。

テレビにたくさん出られるようになったきっかけはケンカ芸ですね。千原ジュニアさんに取り上げていただいて、2014〜2015年に一度、波が来ました。でも、いまだにこれという手応えはないです。

――『M-1グランプリ』などの賞レース至上主義のような空気が、メディアにも芸人さんの間にもある気がします。お2人はそこを目指していないのでしょうか。

坂井:僕ら漫才が苦手なので、会社にぜんぜん大事にされてなくて(笑)。

最初は賞レースで頑張って徐々に仕事を増やして、という流れに乗っていこうとしたんですけど早々に脱落して。向いてないなら別の方向で努力しようってなりました。

僕らみたいな個性的な見た目の、吉本興業っぽくない芸人が「みんなと同じ方向を向く必要はない」って逆張りしたら、たまたま仕事を得たというか。ほかの芸人の逆へ逆へと向かっていたら、いろいろな偶然も重なってこうなりました。

金ちゃん:王道の漫才に対して、僕らは邪道だと思うんですけど、仕事になっていればそれでいい。みんなはヒーローが勝つところを見たいわけですけど、そのためには世の中にヒールが必要。僕らはそれでいい。スーパースターになれないのはわかっていますから。岡本(昭彦)社長にも「その道で頑張っていればいい」って言ってもらって楽になりました。

企業案件で声がかかる理由

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