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鬼越トマホークが「会社の忘年会で大人気」のワケ 実は社内イベント等企業案件で引き合いが多い

東洋経済オンライン / 2023年11月16日 12時30分

金ちゃん:スタッフさんと仲良くなって打ち合わせが盛り上がれば、本番で実力が発揮できなくても見逃してくれる。僕らは不器用に見えて、実は社交性があって。自分たちのお笑いに自信がある正統派の芸人からしたら、汚い仕事の取り方をしている邪道なんですけど、僕らはお笑いに自信がないから(笑)。

坂井:勝手に一緒にしないでほしいな。

金ちゃん:でも、嫌な人と一緒に仕事をしたくないのはどこの世界でも同じ。表で毒を思いっきり吐く分、裏ではきちんと礼儀正しく、仲良くしようって2人で話しています。

――吉本興業は芸人さんの海外進出に今年とくに力を入れています。とにかく明るい安村さん、ウエスPさんなどノンバーバル(非言語)系の芸人さんがオーディション番組をはじめ、海外でいま積極的に活動していますが、その次の段階では、話芸で世界に出る芸人さんとして鬼越トマホークさんの名前が上がっています。

金ちゃん:ケンカ芸を英語でやったら世界に出られる可能性があるかもしれないと考えていて、会社に相談しています。まだリサーチ段階で、あまり進んでいませんが、いつか挑戦したいです。

坂井:安村さんやウエスPさんが道を示してくれていますが、お笑い界にとって革命的なこと。国内ではみんなが賞レースを目指しているなかで、まったく違う場所を夢見ることができる時代だと思います。

海外でもチャンスがある

金ちゃん:ただ、言葉の壁がどうしてもあります。ニュアンスも含めて、その瞬間に伝わらないとおもしろくない芸だから。でも、僕らは話芸のなかでも、見た目でも伝わるのが大きい。チャンスはあると思っています。

坂井:吉本興業には英語を話せて世界に通じるグローバルな社員がいて、海外拠点もあります。そういうインフラを活用させてもらって、少しずつ海外のイベントとかに出て、現地の有名な方とケンカ芸をやらせていただきながら、感覚をつかんでいきたいです。いつかトム・クルーズに「うるせえなあ!」ってやります。

武井 保之:ライター

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