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わが子にイライラする親は根本「3原則」を知らない その場の子どもの行動ではなく「心」を見よう

東洋経済オンライン / 2023年11月30日 6時55分

OSとは「考え方」のことです。例えば、次のような相談内容は、具体的な方法(ソフトのインストール)では解決せず、子どもに対しての考え方(OS)を根本から変える必要がある典型的なものです。ですから、このような質問や相談に対しては、表面的な方法や言葉かけでは変わらないため、別のお話をします。

・勉強をやらせようと思ってもやらない
・兄弟姉妹間の喧嘩が絶えない
・マイペースな子にイライラする
・勉強ができないと将来心配になる
・〇〇に夢中でご飯の時間に呼んでも来ない
・同じ年齢の子との比較をして自分の子にガッカリする
・子どもの短所ばかりが目につく
・子どもの言動にため息が出る
・どうすれば子どもの集中力が伸びるか?
・どうすれば子どもは勉強する子になる?


・反抗期に入った子と毎日バトル……

さて、ここからが本題になります。倉田さんの場合は、OSのアップデートが必要な状況にあると思います。つまり、子どもへの見方、考え方を変えていくことで、現在直面している問題を解決していく必要があります。

考え方を変えていくために筆者は7つの原則を提唱していますが、倉田さんにはその中から次の3つを紹介しますので、これらを意識してみてください。

(1)親が変わることで、子どもが変わる

子どもを変えたい、現状を変えたいと思う親御さんは、どうしても子どもに意識が向かいがちです。そのため、毎回同じ態度で、同じ言葉かけをします。「ゲームやりすぎじゃないの!」「そろそろ時間じゃない」「勉強はいいの?」など、これら同種の言葉を使って声かけをし続けます。

しかし、子どもはやりたくないことは何度言ってもやらず、さらに親側は言っても変わらない子どもに対して、「強く」言ったり、時には「強制的」にやらせたりすることもあります。同じ方向を向いたアプローチをしていては、毎回同じ結果にしかなりません。言い続けたところで、強く言ったところで本質は何も変わっていないからです。

子どもを変えるのではなく、親自身が先に変わる必要があります。「他人を変えることはできない。変えられるのは自分だけ」という言葉がありますが、子どもは他人の部類に入ります。自分の子どもは自分の分身ではありません。ですから、まずは自分が変わることで、結果として子どもの行動が変わっていきます。

子どもの行動ではなく、心を見る

(2)子どもの行動を変える前に、心を見る

次に、親が先に変わるということですが、どのように変わればいいのでしょうか。それは、子どもの行動に注目するのではなく、子どもの心の状態に注目していきます。例えば、やらない、ダラダラしているなどの表面的な子どもの状態を注視するのではなく、なぜやらないのだろうか、なぜダラダラしているのだろうかと子どもの内面的な気持ちの部分にフォーカスしていきます。これが、行動ではなく心を見るということです。

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