西武ライオンズ「若手の伸び悩み」解消する新挑戦 12球団最多20人がFA"流出"「人材開発」驚く全貌
東洋経済オンライン / 2023年12月3日 8時0分
プロ野球はシーズンオフの“ストーブリーグ”に突入し、ポスティングシステムでメジャーリーグへの移籍を目指す山本由伸(オリックス)をはじめ、新たな移籍先を求める選手の動向に注目が集まっている。
その中で特に注目されるのが、西武からFA宣言した山川穂高だ。女性スキャンダルを起こして2023年のほとんどを棒に振ったなか、FA宣言して他球団へ移籍するのか、あるいは残留するのか。
過去を振り返ると、西武は12球団最多の20人がFAで“流出”。昨季の森友哉(現オリックス)に続き、山川も退団すると戦力ダウンは必至だ。
さまざまな事情で多くの主力がFAで退団するなか、球団として数年前から力を入れるのが若手の「育成」である。特に「人材開発」の取り組みは、他球団とは独特なものだ。
はたして、西武は育成を成功させて優勝を争うチームになれるのか。その取り組みを全4回の連載で掘り下げる。
*この記事のつづき:「西武ライオンズ『獅考トレーニング』驚きの全貌」
「育成のライオンズ」を目指す
愛知県立蒲郡高校時代に無名投手だった千賀滉大は今季、メジャーリーグ最高峰の資金力を持つニューヨーク・メッツに移籍し、チーム最多の12勝、リーグ2位の防御率2.98を記録するなど1年目からエース級の活躍を見せた。
2011年育成4位で福岡ソフトバンクホークスと契約した際の年俸は270万円。育成ドラフト出身で初のメジャーリーガーとなった今季、年俸1400万ドル(約19億6000万円)を稼ぐまでに成り上がった。
選手にとって夢のある話の一方、日本の各球団は千賀のようなダイヤの原石を見つけ、磨き上げようとさまざまな手を打っている。
数年前からファーム(二軍以下)と言われる若手育成の場に力をいっそう入れ、「常勝軍団」をつくり上げようとしているのが、パ・リーグ最多の優勝23回を誇る埼玉西武ライオンズだ。
「球界で『育成のライオンズ』となるべく、ナンバーワンの育成環境をつくり上げようとしているところです」
2022年からファーム・育成グループディレクターに就任した秋元宏作氏はそう話した。
西武や横浜(現DeNA)でプレーし、引退後は両球団の一軍や二軍でバッテリーコーチを務めた同氏は現在、西武で育成を統括する役割を任されている。
プロ野球の戦力補強は、大きく4つの手段がある。アマチュア選手を対象としたドラフト会議、外国人選手、フリーエージェント(FA)、トレードだ。
西武の「伝統的な強み」とは?
この記事に関連するニュース
-
ドラ1入団も…突然の戦力外「給料いらないからもう1年」 苦悩の1か月で決めた電撃引退
Full-Count / 2024年4月28日 7時30分
-
逆指名入団も「敵わない」 22歳が味わった“プロの壁”…2年目に訪れた転向打診
Full-Count / 2024年4月26日 7時10分
-
【ソフトバンク】甲斐拓也 14年目で国内FA権取得「育成からの積み重ね」
東スポWEB / 2024年4月13日 16時21分
-
鷹・甲斐が国内FA権取得 育成入団から14年「感謝の気持ち」、球団発表
Full-Count / 2024年4月13日 12時2分
-
【ソフトバンク】山川穂高がベルーナ凱旋へ 西武ファンにとって「この3連戦が決別の儀式」か
東スポWEB / 2024年4月11日 5時20分
ランキング
-
1「スナップえんどう」の筋取りが、お家にあるアレを使うだけで簡単キレイに!驚きのアイデアに「目からウロコ」「見ていて気持ち良いー!」
まいどなニュース / 2024年5月6日 15時45分
-
2親を扶養に入れるメリット・デメリットを確認してみよう
マイナビニュース / 2024年5月7日 11時2分
-
3やよい軒で「わかってる」人が頼んでるメニュー。「神」「最強」の声も...。《編集部レビュー》
東京バーゲンマニア / 2024年5月6日 17時0分
-
4【疑問】「白内障」「緑内障」は何が違うの? 原因&治療法を眼科医に聞いてみた
オトナンサー / 2024年5月6日 20時10分
-
5死者をデジタルで復活させる「故人AI」が海外で急速に普及 「悲しみに暮れる人の社会復帰を妨げる」という懸念も
NEWSポストセブン / 2024年5月7日 7時15分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください