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なんとなく「副業」を始めた28歳男性が見た地獄 深く考えずの兼業は、悲劇への第一歩…?

東洋経済オンライン / 2023年12月8日 11時0分

テキストでください、と言ってもなかなか伝わらない。彼が先生をしている、バイオリンの発表会のプログラムなんて、子供の名前を無限に打つのがすごく大変でした。

――修正依頼をテキストで打たないのはなぜなんでしょう!?

飯塚さん:すごく忙しい方なので、プロモーション関係の連絡は車の移動中にやってるみたいなんです。だから車の中から、僕に電話して、口頭で修正内容を伝えてくるという……。1時間くらい電話でがーっと修正内容を言われて、自分でその内容を後でまとめなおす、ということもありました。

しかも会社員じゃないので、ちょっと普通の人と時間感覚が違うんです。深夜2時に、高速道路乗りながら電話してこられるという。そんな方にテキストでくださいと言っても伝わらないなと最近は諦めてますね……。修正にはお金を追加でほしい、と最初に言っておくべきだったなと後悔しています。

――修正って、追加料金ほしいですよねえ。私もYouTubeの編集をプロの方に頼んだ時、修正料金が発生して「これすごく良いシステムだな!」と感動しました。修正に追加料金が発生すると、依頼者側も齟齬なく依頼内容を伝えようと思いますし、料金が発生してでも修正してほしいポイントだけ修正をお願いするようになる。

飯塚さん:そうなんですよ。修正の連絡は、想像よりかなり忙しいです。何往復もしながら修正をしていると、もう印刷所の締め切りに間に合わないかもと思う時もあり、泣きたくなりますね。どこまで修正が来るか本当にわからない。

顧客が親しい人であればあるほど、お金の話は難しい

――ほかに大変な連絡はありますか?

飯塚さん:お金の連絡はちょっと疲れますね。たとえば請求書を送っても、なかなかお支払いしてくれず、こちらからリマインドする、ということがよくあるんです。でもお支払いを忘れられちゃってまたリマインドして……というこまごました請求がすごく大変です。

――ちなみに価格はどうやって決められたんですか?

飯塚さん:いやもう価格設定が一番難しくて……! 最初は「ココナラ」(※フリーランスが個人で仕事を募集しているプラットフォーム。デザインのほか、WEBサイト制作や編集やコンサルティングなどの分野がある)でデザインの価格を見て決めようとしたんです。

でも、友人のバイオリニストから「このくらいの値段だったらお願いしたいです」という価格提案があって。想定していた価格より安かったのですが、「自分もフリーデザイナーとしては未経験だし、そのくらいでいいかな」とかなり安めで了承してしまったんですよ。

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