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なんとなく「副業」を始めた28歳男性が見た地獄 深く考えずの兼業は、悲劇への第一歩…?

東洋経済オンライン / 2023年12月8日 11時0分

――副業に興味はもともとあったのでしょうか。

飯塚さん:僕は本業で漫画雑誌のデザイナーをしているんです。でも出版社ってNGレギュレーションが多くて、たとえば色味を鮮やかにしたりするのもダメって言われたり、割と厳しいんです。そのためどこかでもう少し自由に楽しくデザインしたいな、と思っていたところの依頼だったので、「基本おまかせだったら、息抜きで楽しく作れるかな」と思って引き受けました。

――やりがいはありますか?

飯塚さん:やりがいはすごくあります! やっぱり自由度が段違いですし、自分の感性で作ったものが手に取れる形で残るのも嬉しい。コンサートで自分のデザインしたパンフレットが誰かの手に渡るのもすごく嬉しくなりますし、依頼をくださった友人や演奏家の方にはとても感謝しています。

泣きたくなる…終わらない修正依頼

――お仕事で大変なところはありますか。

飯塚さん:予想してなかった大変さとしては、「こんなに細々とした連絡が大量に発生するのか!」というところでした。

本業の比ではない量の連絡をやりとりするんです。相手もやっぱり本業の取引先と違って、デザインをまったく知らない方なので、デザインに必要な情報をこちらからすり合わせないといけないのがストレスにはなりますね。

たとえば僕はプログラムに記載する文章を、LINEでいただくんです。ただそのLINEが、改行がどこにあるか、括弧をどこにつけるべきなのか、大文字小文字の指定など、細かい指定が全然書かれてないんですね。そして僕がデザイン案を送ると、「こことここを改行して」「この表記は違う」と修正がやってくる。

……正直、自分もクラシック音楽に関しては勉強中なので、「最初からコピペできるテキストを送ってほしい!」と思うのですが。なかなかわかってもらえず、修正が多いのが本当に大変です。土壇場の修正は苦労が多いとわかってもらうのも難しい。

――修正って、いつ終わるのかわからなくてストレスですよね。

飯塚さん:あと、たとえば本業の修正依頼だと、一度にまとめて箇条書きのメールが来るじゃないですか。でも相手がクラシックの方なので、連絡がLINEだったり電話だったり、メールではないんですよ! 電話で口頭なんです!

たとえばチラシに載せる住所が、チラシの画像に乗っている住所を指定されたり(笑)。曲名や人名も画像で送られてきたりするんです。それを見て打つのとか、地味に面倒なんですよね……。

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