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横のエレベーターほかトヨタ自動車九州の独創性 なぜ「製造以外」でもアイデアが光るのか?

東洋経済オンライン / 2023年12月9日 9時0分

トヨタ自動車九州のほか、ヤンマー発電システム製造、福岡市のベンチャー企業であるアークエルテクノロジーズ、また電源系統や通信系統の設計を行う北九州市のAIDなど、地元九州の企業とのコラボレーションとしている。設置場所は、トヨタ自動車九州の小倉工場内だ。

そのほか、オートポリス(大分県)で2023年7月に開催されたスーパー耐久シリーズで、トヨタの液体水素カローラに液体水素を充填する岩谷産業製の装置に電力供給を行った。

なお、トヨタ本社でも水素事業に取り組んでいるが、トヨタ本社が2023年半ばに立ち上げた「水素ファクトリー」と直接的な関係性はない。

「人がやるべきことは、人がやる」風土

以上のように、トヨタ自動車九州では、限られた人数かつ低予算で「やれることを、着実に積み上げていく」という基本姿勢のもと、社会課題を「私事」として捉えてプロジェクトの実効性を高めていることがよくわかる。

トヨタ本社とは常に情報交換しており、トヨタ本社が進めるプロジェクトとは重複しないようにしながら、「トヨタ自動車九州らしいのか」、または「トヨタらしいのか」について常に整合性を確認しながらことを進めているという。

「人がやるべきことは、人がやる」

筆者は2023年中、トヨタの東富士研究所や愛知県内のトヨタ生産拠点各所で、トヨタの最新技術を目の当たりにしてきた。

そして今回、トヨタ自動車九州・次世代事業室の皆さんと意見交換する中で、改めて「トヨタらしい」物事の進め方だと実感した。

そんな、トヨタ生産方式をベースとするような発想の「トヨタ自動車九州らしい」プロジェクトが今後もいろいろ出てくることだろう。

桃田 健史:ジャーナリスト

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