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誘惑の多い自宅で勉強できる人・できない人の差 やってはいけないのは時間を決めない長時間勉強

東洋経済オンライン / 2023年12月15日 19時0分

独学のコツは「意志の力に頼らないこと」にあります(写真:jessie/PIXTA)

読売新聞社記者などを経て、働きながら独学で司法書士試験、公認会計士試験に合格した石動龍氏による連載「あらゆるスキマ時間で集中学習! 無駄ゼロ独学術」。エンターテインメントコンテンツのポータルサイト「アルファポリス」とのコラボによりお届けする。

自宅では「だらだら」勉強しない

いくつか考えられる勉強場所の中で、自宅はもっとも誘惑に負けやすい場所です。快適に自由時間を過ごすためのグッズがそろっており、本来、勉強するにはふさわしくないからです。それでも、予備校に通わない独学者にとっては、自宅は勉強時間を確保するために大切な場所でしょう。

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それでは、誘惑の多い自宅で勉強を効率化する方法を考えてみましょう。

まず、やってはいけないのは、だらだらと長時間勉強することです。よくあるうまくいかないパターンは、始めと終わりの時間やノルマの分量を決めずに、体力の続く限り勉強に取り組もうとする方法です。これは、1日2日は続けられても、そう遠くないうちに精神的な限界が訪れます。

仕事で想像してみてください。終わりの時間を決めずにできるところまでやる、として仕事を始めたら、普通は身が入らないはずです。仕事が大好きという人以外は、「早く帰りたい」という思いが頭を離れないでしょう。

つらいことに取り組むときは、明確な終わりがないと心が持ちません。メリハリをつくって、努力するときは努力し、休むときは休まなければ、長い独学の日々を乗りきれないでしょう。

従って、自宅学習に取り組む際に最初に決めるべきは、家で勉強する時間数と、勉強量の2点です。合格までにつけるべき実力と、残っている日数から必要な量を逆算し、1日あたりのノルマに落としこみます。

やるべきことを終えたら自由時間を楽しむようにし、翌日に疲れを残さないようストレスを解消しましょう。

自宅で勉強するための「環境づくり」

また、一人暮らしの人を除いては、家族にも気をつかう必要があります。

私は2013年の春に第一子である長男が生まれ、同年の夏に、司法書士試験に挑みました。そのため、受験勉強と並行して、出産準備や子育てを行う毎日でした。

妻に負担が集中しないよう、電車での移動時間を中心に勉強し、帰宅してからは子どもの面倒をみていました。

さらに子育てと並行して勉強を続け、2014年には公認会計士試験に挑戦しました。

このとき、資格を取ると将来が安定することと、何年も勉強を続けるつもりはないことをあらかじめ説明し、「期間限定」という条件付きで家族の理解を得ていました。

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