「底辺高校から同志社」バカにされ続けた彼の意地 「大学に進学すること自体が夢物語だった」
東洋経済オンライン / 2023年12月17日 7時0分
浪人という選択を取る人が20年前と比べて1/2になっている現在。「浪人してでもこういう大学に行きたい」という人が減っている中で、浪人はどう人を変えるのでしょうか?また、浪人したことによってどんなことが起こるのでしょうか? 自身も9年の浪人生活を経て早稲田大学に合格した経験のある濱井正吾氏が、いろんな浪人経験者にインタビューをし、その道を選んでよかったことや頑張れた理由などを追求していきます。
今回は、大阪府内で「もっとも偏差値が低い私立高校群」に通いながらも勉強を続け、2浪で同志社大学に合格。その後、神戸大学への編入を経て、現在はマスコミ関係の仕事に就いている櫛山さんにお話を伺いました。
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10年以上前、関西ではよく知られた、大阪府内でもっとも偏差値の低い私立学校群がありました。その中の高校の1つに通っていた方が、今回お話をお聞きした櫛山さんです。
「高校に行くのも難しい」と言われた
彼は小さい頃から周囲にバカにされ続け、「高校に行くことすら難しい」と言われたほどの劣等生でした。
しかし、彼は2浪した末に同志社大学に入り、神戸大学への編入を経て、現在はマスコミ関係の仕事に就いています。
予備校のチューターから、「その学校から同志社に行ったのは今まで聞いたことがない」と言われるほどのことをやってのけた彼は、周囲の理解がない中、どうして勉強を続けられたのでしょうか。絶望的な環境から、関西の難関私立大学に入れるまで学力を伸ばせた理由はどこにあるのでしょうか。今回は、そんな彼の半生に迫っていきます。
櫛山さんは岡山県真庭郡久世町(現:真庭市)に、小売業界で働く父親と専業主婦の母親のもとに生まれました。
「父親が転勤族だったので、4年に1回ほど転勤をしており、小学校で広島・大阪、中学校は1年間だけ名古屋ですごしました」
幼少期から転校を繰り返し、やっと大阪にとどまったのが中学校2年生のときでした。目まぐるしく環境が変わる中で幼少期を送った彼は、自分自身を劣等生であったと振り返ります。
どこに行ってもバカにされた
「小学校時代は3段階評価でほぼ最低評価のCしかありませんでした。中学校では社会と国語を除けば、あとはオール1。アルファベットも何もわからなくて、英語の授業で先生に番号順・席順に指名されて答えるときに、自分だけ当てられずに飛ばされていたくらいです。
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