「結論から言う」が実は理解されない残念な現実 最初にテーマを伝えてから本編に入るのを意識
東洋経済オンライン / 2023年12月20日 17時0分
コンサルタントは形ある製品がない商売なだけに、その知識や戦略を伝えるための「言葉」を武器にしなければいけない。
では、やり手の経営者や知識豊富な現場の人間、さらには百戦錬磨の上司を前にしたとき、コンサルタントたちはどのような伝え方を意識しているのか?
大手総合コンサルタントファームで働きつつ、プレゼン講師やSNSでコンサル仕事術を発信する、しゅうマナビジネス氏は「まず3秒の一言で、相手に聞く姿勢になってもらうことが重要だ」と話す。
同氏の著作『3秒で伝える コンサルが使う[シンプルな言葉で相手を動かす]会話術』から一部内容を抜粋し、コンサルが駆使する伝え方のコツを紹介する。
結論がなければどんなテクニックも無駄
ビジネスコミュニケーションで最も重要になるのが、結論や主張など「何が言いたいか?」を伝えることです。
私がコンサル業界に入ってから最初に言われたことは、「結論ファースト」ということでした。
同じように若手コンサルは先輩や上司から、「相手と話す時は、必ず自分の考えや意見を持て」と口酸っぱく言われます。
上司と会話していて「どうしたらいいですか?」とか「何かいい方法ないですかね?」といった質問をする人は「何も考えていない」「自分の意見がない」と思われ、評価されません。
相手に何かを伝える際には、自分の中で結論や主張は必ず持っておく。それを意識しなければ、どんな話し方のテクニックもムダです。
この先いくつかのパターンをご紹介しますが、すべては結論や主張を伝えるために必要なコミュニケーションだと理解しておいてください。
ただ、ここで勘違いしてはいけないのは、「事実をただ述べるのは、結論(主張)ではない」ということです。先日も、若手社員と所属チームのリーダーの間でこんなやりとりがありました。
若手社員「このデータを見る限り、売上高は順調に伸びています」
リーダー「それはわかったんだけど、主張がないんだよ」
若手社員「え、主張ですか?(売上高が順調に伸びてるってのが主張なんだけど……)」
このやりとり、なぜダメなのかというと、自分の結論・主張に「示唆」が入っていないからです。コンサル業界に入ると、最初はファクト分析という作業を任されることが多いです。
ファクト分析とは、事実やデータを正確に読み取り、それに基づいて意見を述べることをいいますが、そこで重要視されるのが示唆です。
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