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「親とわかり合えない」悩む人に知ってほしい真実 ダメ親でも「役目は終わった」と甘え始める

東洋経済オンライン / 2023年12月30日 6時40分

なぜ、こんなにも親とわかり合うことが難しいのでしょうか(写真:KY/PIXTA)

「毒親というほどではないけれど、親との関係がしんどい」

そんな親に対する“モヤモヤ”は、大人になった今だから表れた「癒し」の知らせかもしれません。SNS・ブログで人気の心理カウンセラー・寝子さんの著書『「親がしんどい」を解きほぐす』より一部抜粋・再編してお届けします。

親とわかり合えないのはなぜ?

大人になると、「自分も親も大人になったのだから」と同じ目線でわかり合えるのではないかと希望を持つのは自然なことだと思います。

【漫画】日本の親が言う「人に迷惑をかけないで」の大弊害

ただ、現実にはわかり合えないどころか、子ども時代よりも仲が悪くなってしまうことがあります。

それでも”わかり合いたい”と子ども側が望むことは多く、親にわかってもらおうと関わるものの報われず、期待しては裏切られるという事態にさらに悩みを深めている方もいらっしゃいます。

なぜ、こんなにも親とわかり合うことが難しいのでしょうか?

そこで、ここでは、「話し合おうとしてもわかってもらえない」という実際の場面をイメージして、なぜわかり合えないかを整理することで、モヤモヤの軽減につなげられればと思います。

根っこは”自分のことをわかってほしい”につながりますが、話し合ってもわかり合えない要因に、お互いの心境の違いがあります。

親は、子どもを「もう大人になった」とほっとすることで、精神的に子どもに甘え始めます。親なりにがんばってきた親の役目の荷を下ろそうとしているときに、子ども側が親に不満を話せば「もう終わったこと」と済ませたがるでしょう。

一方で、子ども側は大人になり、親の至らなさとかつての自分の傷をやっと明確に言語化できるようになっています。そこで、当時の気持ちを何度も親にぶつけることで、わだかまりを解消しようと試みます。

子ども側の親に対する試みは、ただ自分の気持ちを消化したいというだけではありません。「親を好きでいたい」という純粋な気持ちから、将来の親の介護などといった現実的な問題まで、親を思っての言動であることが多いです。

そこには、「気持ち良く親の面倒を見たいから」という親への健気な思いが隠されています。わだかまりを抱えたままでは、親の面倒を見たくても難しくなってしまいますから、親のためにも、今のうちに自分の心を整えようとされている方々はたくさんいらっしゃいます。

ただ、その内面を子ども側は親にめったに言えません。なぜなら、「親に老いていくことを意識させたら可哀そう」「面倒見ると言ったって、親は口では断るだろうから……」という思いやりがあるからです。

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