50代で「若々しい人」と「いきなり老ける人」の差 仕事繋がりの同じ人とばかり話していませんか
東洋経済オンライン / 2023年12月30日 8時0分
仕事・お金・健康・生きがなど50歳を過ぎると、今後の不安がどうしても頭をよぎります。不安を感じる原因は、じつは「脳の老化」からもきています。脳には“意欲”をつかさどる部位=「前頭葉」がありますが、これは40~50代頃から萎縮し、老化し始めます。そのため、意欲も衰えてしまうのです。
前頭葉が働くのは、経験したことがないことに向き合ったとき。本稿では会社などで「アウトサイダー」と付き合うことや、仕事以外の人脈を広げることが、新たな刺激につながる理由を和田秀樹さんの新著『50歳からの脳老化を防ぐ 脱マンネリ思考』より、一部引用・再編集してご紹介します。
50代になったらアウトサイダーと付き合う
会社に所属していると仕事の名目でいろいろな業種の人と会えます。50代ともなれば、いままでの経験からすでにさまざまな人脈ができているかもしれません。でもそのほとんどは仕事を通じた付き合いですから、取り引きや交渉が終わってしまえば付き合いも終わります。名刺だけの人脈はあっても意外に中身は薄いのです。
そこでこれからの10年は、できるだけ「アウトサイダー」との付き合いを心がけるようにしてください。
アウトサイダーというのは、たとえば社内でいえば「変わり者」のことです。組織や集団の外にいて、何となくみんなと距離を置いているような人間です。「彼はマイペースだから」「彼女はよくわからない人だから」と声を掛けるのをためらわせるような人のことです。
あるいはどんな派閥やグループにも属さない人たちです。「同じチームだから」「リーダーの言うことだから」といった理由で同意したり支持するのでなく、所属に関係なく自分が納得できる意見や主張には同意します。対立するグループであっても納得すればその意見を支持します。
そういう人間は「お前はどっちの味方なんだ」と仲間に反発されますが、「いいものはいい」「悪いものは悪い」という明快な基準で判断しますから動じません。いわゆる属人ではなく、属事、「誰が言ったか」より「何を言ったか」で判断しますからブレないのです。
つまりここでいうアウトサイダーとは、しっかりした自分の物差しを持っている人ということになります。リーダーや身内の意見に振り回されるのでなく、あくまで自分の判断で行動する人です。
アウトサイダーと付き合うべき理由
なぜわたしが、そういう人たちと付き合おうと勧めるのか説明します。
定年後はもう、自分の興味や楽しみ、あるいはやってみたいと思うことだけに突き進んでいいからです。周囲に合わせる必要はないし、嫌いな人間と付き合う必要もありません。
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