初詣はお寺と神社どっち?意外に知らないマナー 初詣の歴史の振り返り、お参りの正しい仕方も
東洋経済オンライン / 2024年1月2日 17時0分
年末年始の定番行事の1つになっている初詣ですが、いつどこにどんな方法で参拝するのが正しい方法なのか、知らない方も多いのではないでしょうか?初詣の歴史やマナーについて、山陰地方(鳥取・島根)で呉服店「和想館」を経営、「君よ知るや着物の国」の著作がある、着物と日本文化の専門家の池田訓之氏が解説します。
初詣の歴史と由来
初詣と言えば、年越しの除夜の鐘が鳴るころから神社に向かう方、元旦に参られる方、近所の神社で済ます方、遠出して有名な神社に参られる方……、いずれにしても、多くの方が正月三が日の間には、どこかの寺社に向かわれると思います。
『君よ知るや着物の国』(池田訓之著)では奥深い着物の世界について解説する。
このような習慣になったのは、実は明治以降のこと。本来は、正月の寺社参りは家の長が代表で行うものだったのです。
初詣が、日ごろ見守ってくださっている神仏に、1年間見守ってくださったことへの感謝と、今年も見守ってください、さらには何かの祈願を込めてお参りする儀式だとするなら、日ごろからその地域を見守ってくださっている氏神様を祀っている寺社に参るというのが筋だと思います。
もともとは、家長が代表で年末から新年の朝まで地域の寺社に泊まり込んで、祈り続けて、氏神様とともに新年を迎えていました(年籠り)。
それが、大晦日に1年の感謝の気持ちで参る(除夜詣)、新年になって今年1年お世話になる気持ちを込めて改めて参る(元日詣)というふうに、年末と年始の2回参る形に変わっていきます。いずれにしても、家長が代表で参ります。
一方、家長以外の家族は家にとどまります。家には新しい年になると年神さまがおいでになるからです。この年神様を家にお招きする目印が門松、家で留まられる場所が鏡餅なのです。おせち料理をつくるのは、女性も家事をせずに、年神様とゆっくりと過ごすためなのです。
そして、年神様がお帰りなると、氏神様に家長以外の家族は初めてお参りに行きます。だから、本来は松の内があけた後に近くの寺社に挨拶に行く、それとともにその年の恵方の方向にある寺社に、年神様がいらっしゃるので、そこにも挨拶に行く(恵方詣)のが習わしでした。
明治になると鉄道が開通、閑散期の正月に乗降客数をアップしようと鉄道会社が考えたのが「初詣」というイベントなのです。多くの人がお休みの正月三が日に、「鉄道にのって有名な寺社に恵方詣に出かけよう」、としかけたのです。「成田山新勝寺へ初詣に汽車で行きませんか」というキャンペーンが大ヒット。
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