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初詣はお寺と神社どっち?意外に知らないマナー 初詣の歴史の振り返り、お参りの正しい仕方も

東洋経済オンライン / 2024年1月2日 17時0分

これに続けと、全国で鉄道会社と寺社が恵方はこちらですと言い出し、かえって「恵方詣」が薄れる。方角に関係なく電車にのって正月三が日中心に有名な寺社に参るという「初詣」が、新たな日本人の習慣となっていったのでした。

参拝するのは神社でもお寺でもOK?

今まで、寺社と書いてきたので、読者の中には、「初詣は寺でも神社でもいいの?」と疑問を持たれていた方もいらっしゃるのではないでしょうか? 実はどちらに参られるのもOKなのです。

今のように、寺と神社の役割を分けだしたのは、明治時代の神仏分離令からです。明治政府は神道を国教化してその威信で政治力を高めようとしました。結果として神道を基本とする神社と仏教を基本とする寺は分けられたのです。

それまでは、寺の中に鳥居があり、神社の中に三重や五重の塔があるように、互いの役割を補完しあっていました。そもそも万物に神様を感じ八百万の神を信仰する日本人にとってどんな神仏をまつっているかは、それほど重要ではなかったのです。

神仏分離以降は、神社は神様をまつっている、寺は仏様をまつり死者を弔う場というすみ分けができたので、初詣は神社に行くという人が多くなりました。でも、川崎大師や浅草寺など、今でもお寺に初詣に参る方もかなりあります。

複数の寺社に初詣に参られる方もあると思いますが、行った先の神様同士の間に確執を生んでしまい、よくないのでは?と疑問をもたれている方もいるのではないでしょうか。

大丈夫です。八百万の神というようにたくさんの神仏が存在し、その神仏は協力しあってわれわれを見守ってくださっていますから、気を悪くされることはありません。

例えば、1つの神社の中に、いくつかの末社があったり、七福神巡り、八十八か所巡りなど何か所もの神仏に願いをかける祈願法があるように、複数の寺社へお参りすることは、問題ありません。

初詣の正しいマナー

大事なのは、それよりも、お参りの仕方でしょう。偉大な力を備えた神仏でも、すべての人の願いをかなえるのは無理というもの。せっかく参られるのなら神仏に願いが届くようにしたいですよね、初詣の正しいマナーについてお話ししましょう。

まず神社へのお参りの仕方を考えてみましょう。神社は鳥居があるところからが、神様がおられる場ですので、鳥居の前で一礼し、くぐったら心を落ち着け、自己紹介をしながら、参道の真ん中を避けて歩きます。真ん中は神様が通られるからです。

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