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2024年は自分の資産をもっと外貨に換えておこう 世界のGDPは100兆ドル、うち日本はたったの4%

東洋経済オンライン / 2024年1月6日 8時30分

そんな中で、あっぱれなのはアメリカ経済である。2022年時点で25.5兆ドル、すなわち全世界の4分の1のシェアをキープしている。以前は「アメリカは人口もGDPも日本の3倍」と覚えていたものだが、今では向こうがこちらの6倍強になってしまった。さらにインフレ抑制のために5%超の利上げをしたのに、今年も1.5%成長が見込まれている。

世界第2位の経済大国は中国で、こちらは17.9兆ドルである。日中経済の規模が逆転したのは2009年のことであったが、現在は先方が4倍以上になっている。今後の中国経済は減速が見込まれているが、これだけの規模になるとたとえ3%成長でも年間5000億ドルくらいの付加価値を生むことになる。

ここまで来ると、「わが国は世界第3位の経済大国でございます」と名乗ることがさすがに気恥ずかしく思えてくる。しかもこの第3位は、2024年のIMF予測値でも4.2兆ドルのままであり、この年、4.4兆ドルとなるドイツに抜かれる見込みである。折りからのユーロ高と円安が響いているのであろう。

もっとも日本とドイツはいずれも低成長であり、この3位集団は遠からず3.4兆ドル(2022年)のインドにまとめて抜かれる公算が大である。「世界のG3は米中印」、という日がいずれ訪れることだろう。

さらに興味深いのは、中国とインドにブラジルの1.9兆ドル、ロシアの2.2兆ドルを加えると、25.4兆ドルとなってアメリカとほぼ肩を並べる。中国が「BRICS」の枠組みを拡大し、アメリカに対抗しようとしているのは理に適っていると言えよう。逆に西側諸国が、インドとの関係を強化して、中印の離間を図っているのも、これまた戦略として的を射ていることになる。

現在の世界は「天下4分の計」と考えるとわかりやすい

さらに机上の計算を続けてみる。ユーロ圏(14.1)+日本(4.2)+加(2.1)+豪(1.7)+韓(1.7)=23.8兆ドルとなり、これまた世界の約4分の1となる。つまり「その他の先進民主主義国」を全部足すと4分の1になり、アメリカと足してざっくり世界の半分を占める。かつてはG7が世界の半分を占めた時期もあったものだが、アメリカを除くG6(日英仏独伊加)がかろうじて中国とほぼイコール、というのが現下の相場観である。

アメリカが4分の1、その他西側が4分の1、BRIC4カ国が4分の1、すると残りの新興国・途上国がトータルで4分の1ということになり、これらが「グローバルサウス」ということになる。

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