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2024年は自分の資産をもっと外貨に換えておこう 世界のGDPは100兆ドル、うち日本はたったの4%

東洋経済オンライン / 2024年1月6日 8時30分

昨年の国際政治においては、「グローバルサウスを西側と中ロのいずれが取り込むか」がテーマとなったが、これは「天下4分の計」であると考えるとわかりやすい。こういう「ビッグピクチャー」はしばらく変わらないだろう。

こうしてみると、世界経済の景色はかなり変わったことになる。日本経済が「現状維持」を続けている間に、「その他の国々」がぐんぐん伸び続けた結果と言えようか。

最近、同世代から少し上の世代が集まると、「日本はいつからこんな貧乏な国になったのか?」という嘆き節が止まらなくなることが多い。

筆者も身に覚えがあるのだが、円高だった1990年代に海外で過ごした者は、「日本は世界の6分の1」だった頃の感覚が抜けにくい。そういう世代が、今ではこの国の重要ポストを占めている。往時の発想は、たぶん「世界の4%」になった今日の環境には適さないのではないだろうか。

もはや金融資産の大部分を円で置いておくのは非効率

お正月の経済論壇では、「失われた30年」がどうのこうのという議論をよく見かける。

日本経済をいかに成長させるかは、それはもちろん重要な課題である。効果的な成長戦略が採られてほしいものである。

例えば「日の丸半導体の夢よ、もう一度」みたいなプロジェクトは、いかにも旧世代による「年寄りの冷や水」になりそうで、個人的には気乗りがしないところである。

そういう経済政策の論議はさておいて、個人の投資戦略を考える場合、今や「世界の4%」に過ぎなくなった日本に、金融資産の大部分を置いておくのはあまりにも効率が悪いと言わざるをえない。

正直なところ、以上の思考実験を終えた筆者は、「俺の円資産、もう少し外貨に換えておかなきゃあ」という結論に至った次第である(本編はここで終了です。この後は競馬好きの筆者による競馬論や週末のレース予想となります。あらかじめご了承ください)。

ここから先は恒例の競馬コーナーだ。最初に2023年のJRA(日本中央競馬会)の売り上げを確認しておこう。JRAのHPから、サイト内検索で「売得金」と入れると、すぐにデータが出てくる。「売得金」とは、売上高のことだ。

JRAの営業成績から見えてくる「課題」とは?

  • 売得金:3兆2745億6790万0700円(前年比+0.66%)
  • 総参加人数:1億9644万6179人(前年比▲0.2%)
  • 入場者数:462万4106人(前年比+65.7%)

いつものことながら、12月28日に2歳馬の中長距離のチャンピオンを決めるG1レース、ホープフルステークスが終わると、ピシッと100円単位で数字が出る。もちろん後日、修正されることもない。なんと清々しい。経済指標はかくあってほしいものである。

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