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格安中古100万円ポルシェ購入2年、維持費の真実 カイエンの車検代やガソリン代などを大公開

東洋経済オンライン / 2024年1月10日 12時0分

ただ、こういった車両を維持するうえで、大切なのがメンテナンスを依頼するショップの存在。一般的には、購入した販売店、またはポルシェセンター(ポルシェ正規販売店)で点検整備、また車検を依頼することになるだろう。その場合、必要な作業を見極めて、しっかりと相談しながらメンテナンス計画を立てることが大切。古い車両の場合、言われるがまま修理を依頼していると、驚くような請求が来ることもあるので注意が必要だ。

余談だが、費用をかけて安心を買うか、自身で判断しながら費用を抑えるか、これが中古車ライフを楽しむうえで難しいところ。よく「ディーラー車検は高い」と言われるが、しっかりと対話すれば解決できることも覚えておいてほしい。

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自分の場合は、購入した中古車販売店やポルシェセンターではなく、付き合いのあるチューニングショップにメンテナンスや車検を依頼している。これも維持費を抑えて、安心して2年間乗れた要因のひとつだ。

作業を依頼したのは、神奈川県横浜市都筑区にある老舗チューニングショップ「レヴォルフェ S.A.」。こちらのショップは、パワーアップやドレスアップといった改造車がメインだが、一般的な中古車販売や修理、整備なども行っていて、裏方として有名ディーラーの作業も請け負っている実力派。カイエンの点検整備についても実績豊富で、ポルシェ車用の故障診断テスターを完備していたので、筆者自身も安心して作業をお願いしている。

こういったショップは敷居が高く、ディーラーや量販店に比べると入りづらく感じるだろう。ただ、経験が豊富で、カイエンのウィークポイントはもちろん、純正品ではなくOEM品やアフターパーツを使って費用を抑える方法なども熟知している。OEM品やアフターパーツの提案は、一般的なディーラーでは難しいので、それが魅力と言えるだろう。

実際に筆者のカイエンも、レヴォルフェ S.A.の提案で、エンジンオイルといった油脂類をはじめ、一部交換部品は、ポルシェ純正ではなく、手頃かつ高品質なOEM品やアフターメーカー品を使用している。また、カイエンのウィークポイントであるカンダルシャフト(プロペラシャフト)も、ポルシェセンター等でまるごと交換すると25万円ほどかかるが、OEM品のベアリングを使用することで、工賃込み6万8000円ほどで済ませてもらえた。

上記はあくまで一例だが、中古車を買う場合は愛車の主治医選びも維持費に大きく関わってくる。ちなみにレヴォルフェ S.A.は、ポルシェ以外にベンツやBMWなどの輸入車、また国産車の知識も豊富で、旧車なども多数扱ってきた経験があり、「チューニングカーはもちろんですが、ノーマル車両のメンテナンスや車検だけでも、困ったことがあればお気軽にご相談ください」ということだった。手頃なOEM品を使った結果、すぐに壊れてしまったという事例も多いが、「この部分はOEM品を使って費用を抑えましょう」「この部分は純正品が安全です」のような提案も信頼できるショップならしてもらえる。

燃費は劣悪、街乗りなら5km/L程度

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