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格安中古100万円ポルシェ購入2年、維持費の真実 カイエンの車検代やガソリン代などを大公開

東洋経済オンライン / 2024年1月10日 12時0分

ここまでは、主にガソリン代を省いた維持費について紹介してきたが、昨今の燃料費高騰でガソリン代も気になるところだろう。カイエンのカタログ燃費は、年式やグレードによっても異なるが、初代で5.5~8km/L(10.15モード)、2代目は7.4~11km/L(JC08モード)、3代目は8.4~11.2km/L(JC08モード)が目安となる。

自分が乗っている4.8Lエンジン搭載のカイエンSの場合、一般道で5km/L程度、高速道路で10km/L程度で、今どきのクルマに比べれば燃費は劣悪だ。それもハイオク仕様の100Lタンクなので、燃料費の高い今なら1回の給油で1万5000円近くが消えていく。ただ、大排気量ゆえに高速道路では2000回転程度で巡航できるので意外と燃費も伸び、巨大なガソリンタンクのおかげで、のんびり走っていればガソリン満タンで東京-名古屋(約700km)くらいは往復できる。

例えば、一般道も高速道路も走るとして、平均燃費7km/Lと仮定し、年間走行距離5000kmとする。現在のハイオクの全国平均価格182.5円で計算すると、年間のガソリン代は13万357円。ガソリン代は、大排気量車だからしょうがないと割り切り、それよりも余裕のあるトルクを楽しんでほしいクルマだ。

そのほか、維持費とは少し話がズレるが、狭い都内などでは駐車場選びにも困ることがある。ボディサイズは、全長4810mm×全幅1930mm×全高1700mmで、とくに全幅が1.9m超なので、駐車場によっては入れない、または入れるがドアが開かないなんてこともある。さらに月極駐車場を契約する際も全幅1.85m未満に設定されている場合もあるので購入時には注意が必要だ。筆者自身も住まいの近くで1.9m超OKの月極駐車場に空きがなく、じつは納車を遅らせた苦い経験がある。

格安中古の輸入車を買ってもよいのか?

最後に格安中古、型落ちのポルシェ・カイエンの購入はありなのか? これは、オーナーがクルマに何を求めるのかによっても異なるが、個人的には新車価格約1000万円のクルマに100万円で乗れる満足感は高いと思う。型落ちのカイエンでも大柄なボディは優越感もあるし、内装も豪華で使いやすく、仕事柄カメラ機材を載せることの多い筆者としてはラゲージルームが広いのもありがたい。

また、カイエンは、ポルシェのクルマだが、フォルクスワーゲンと共同開発したモデルで、フォルクスワーゲン「トゥアレグ」やアウディ「Q7」とプラットフォームが共通だ。さらに大ヒットしたモデルなので、中古部品やOEM品なども充実しており、それらをうまく活用すれば、意外とメンテナンス費用も抑えられる点も魅力的に感じている。

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