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「母は癌、父はうつ、子は発達障害」娘の介護の顛末 大変な状況ほど、介護する側が意識したいこと

東洋経済オンライン / 2024年1月14日 9時0分

介護する側が病気を抱えたり、不安定な状態になったりするのは、十分にありえます。もちろん、まずはそうならないよう、できるだけストレス解消を行ったり、睡眠時間を取ったり、バランスの良い食事や適度な運動を心がけたりして、健康な心身を維持したりすることが大事です。

そのうえで、万が一心身に不調が生じたときは、それに早く気づいて対応することです。

介護する側は、つい自分は大丈夫だと過信したり、自分のことを後回しにしがちです。しかし、介護する側に負担がかかり過ぎて、心身に不調が生じてしまうと、いざという時に大切にしたい人の希望を叶えることが難しくなったり、悲しい思いをさせてしまうことも出てきます。

介護される側の希望をかなえることも大切ですが、それに応えようとするあまり、介護する側がパンクしてしまえば、どうにも回らなくなってしまうのも事実です。

介護する側・される側だけで抱え込むのではなく、医師や看護師など、介護に関わる専門家の意見に耳を傾けていただけたら、道が開けることもあると思います。これまでも連載でお伝えしてきている通り、介護保険サービスをうまく使いながら、無理のない介護への関わり方を考えるのも大事なことです。

普段の生活や仕事も含め、介護する側の人生も大切に。自分のために自分を大切にするだけではなく、介護をしている相手のためにも、自分の健康にぜひ目を向けてほしいと思います。

(構成:ライター・松岡かすみ)

中村 明澄:向日葵クリニック院長 在宅医療専門医 緩和医療専門医 家庭医療専門医

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