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「財務力が強い上場企業ランキング」トップ300 財務面から企業を評価、東京エレクトロンが1位

東洋経済オンライン / 2024年1月15日 7時40分

海運大手3社の商船三井、川崎汽船とともに共同出資で運営するコンテナ船事業がコロナ禍の運賃高騰で利益に大きく貢献。このコンテナ船事業の業績は関連会社の利益として営業外損益の持ち分法投資損益に計上され経常利益の増額となる。

売上高経常利益率を見ると2020年3月期2.7%、2021年13.4%、2022年44.0%、2023年42.4%とその影響の大きさは明らかだ。これに伴い、当期利益を使ったROEは2020年3月期の6.7%が2021年22.2%、2022年58.8%、2023年40.8%と超高収益になった。こうした効果もあり海運業界初のトップ3位入りとなった。

4位は信越化学工業(3828点)が昨年5位から上昇。半導体シリコンウエハで世界首位の同社も半導体好業績が寄与。成長性898点、収益性930点、安全性1000点、規模1000点といずれも高得点だった。

5位はルネサスエレクトロニクスの3806点。同社は自動車向け半導体メーカー大手で自動車用マイコンのシェアが世界首位だ。半導体市場の好況の中、93位→16位→5位と順調にランクアップしてきた。

6位は昨年103位から急上昇の川崎汽船(3805点)。日本郵船と同じくコンテナ船事業が好調で巨額の持ち分法投資利益で経常利益が急拡大した。2022年3月期は売上高7569億円で営業利益は176億円だが、経常利益は6575億円で売上高経常利益率は86.9%。2023年3月期も売上高9426億円に対して、経常利益6908億円で売上高経常利益率は73.3%と通常ではありえない利益水準となった。3期平均ROEも56.1%と創業100年を超える企業として、驚くべき業績を挙げている。

7位はLINEヤフー(昨年はZホールディングス)が3802点で4位からダウン。8位はINPEX(3799点)が24位から上昇した。以下、9位キーエンス(3791点)、10位住友金属鉱山(3778点)が続く。

11位以下で大きく順位を上げたのは、98位→28位の丸紅(3684点)、117位→31位の商船三井(3681点)、327位→78位の日産自動車(3591点)などだった。

主要業種のトップ企業は?

続いて、主要業種のトップ企業を見ていこう。水産・農林業/鉱業/建設業は8位INPEXが30位大和ハウス工業(3682点)、33位住友林業(3680点)を抑えトップ。食料品は39位JT(3667点)が82位味の素(3583点)などを上回った。

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