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電車内「くしゃみ」コロナ後に迷惑度急上昇のなぜ 「迷惑行為ランキング」背負いリュックは何位?

東洋経済オンライン / 2024年1月15日 6時30分

電車内での迷惑行為ランキング「周囲に配慮せずせきやくしゃみ」はコロナ5類移行後の2023年度は何位になった?(写真:Ushico/PIXTA)

全国の私鉄が加盟する日本民営鉄道協会(民鉄協)が毎年実施している「駅と電車内の迷惑行為ランキング」の最新版(2023年度版)が2023年12月19日に発表された。同年10~11月に民鉄協のホームページ上でアンケート調査が行われ、8210人から回答が得られた。今回ははたしてどのような結果となったのだろうか。

【駅と電車内の迷惑行為ランキング】コロナ禍よりも順位を上げた「せき、くしゃみ」が2位。2023年度の堂々の1位は・・・?

1位は「座席の座り方」

2023年度における迷惑行為の第1位は「座席の座り方」。2019~2023年度の5年間のうち1位になったのは2021年度を除く4回ある。2021年も「騒々しい会話・はしゃぎまわり」に次ぐ2位であり、迷惑行為の常連組といえる。

その座席の座り方だが、具体的な迷惑行為が内訳として挙げられている。最も割合の大きいのは「座席を詰めて座らない(間を広く取る、荷物を置く等)」で43.3%だった。続いて「座りながら足を伸ばす・組む」が22.3%、「荷物や身体が隣の人にぶつかる」が17.4%、「お年寄りや身体の不自由な方、妊婦の方等に席を譲らない」が7.6%という順となる。

鉄道会社はロングシートにくぼみを付けるなどして座席間隔を開けずに座ってもらうようにするといった対策をしており、座席を詰めて座らないという行為が占める割合は減少傾向にあったが、今回の43.3%は昨年度と同じ。改善基調は小休止したようだ。

2位は「周囲に配慮せずせきやくしゃみをする」。2019年度に新設された項目で、2019年度は6位、2020~2021年度は4位、2022年度は5位だったが、今回大きく順位を上げた。新型コロナウイルスが感染症法上の5類に移行したことを考えれば順位が低下してもよさそうだが、なぜ順位を上げたのか。

この理由について、民鉄協の担当者は、「2022年度は新型コロナウイルス感染症に関する設問を別途行っていたが、今回は行っていないことが影響したのではないか」と話す。前年度は一般設問とコロナ禍に関する設問に分散していた回答が、今回は一般設問にまとまった可能性があるというのだ。これはあくまでテクニカル的な理由である。

同時に、「アンケート結果から多くの方が感染症に警戒を続けている状況が読み取れる」とも担当者は話す。とくに5類に移行してからは車内でマスクをする人が減った。以前はマスクをしていたため他人のせきやくしゃみが気にならなかったが、マスクをしなくなってから逆に心配になったという人も多いに違いない。

新項目「強い香り」は何位?

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