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「頭がいい人」の頭の中を再現! ChatGPT活用法 「ChatGPTは使えない」と言う人の盲点とは

東洋経済オンライン / 2024年1月18日 10時0分

ChatGPTからレベルの高い回答を引き出すには、どういう質問を繰り出せばいいのでしょうか(写真:花火/PIXTA)

2022年末に登場し、衝撃的な話題となったChatGPTは、私たちの仕事をどう変えていくのだろうか。いまだに論争が続くこのテーマに、学生時代より一貫して、ニューラルネットワークなどの人工知能研究に従事してきた若手研究者兼起業家が切り込んだ。

ChatGPTはいまだに、単なる作業代替ツールと捉えられがちだ。

【図解】地頭のいい人の特徴とは?

しかし、これはChatGPTの真の能力を過小評価している。ChatGPTの最大のメリットは、実は「認知限界の拡張」にある。

ChatGPTの本質は「認知拡張」にある

読者の中には、脳の「ワーキングメモリ」という概念をご存じの方もいるだろう。ワーキングメモリは、新しい情報を一時的に保持し、処理する脳の能力を指す。

心理学者のジョージ・A・ミラーは、彼の著名な論文「魔法の数字7±2」で、人間が一度に処理できる情報の単位(チャンク)の数は約7つと提唱した。これがワーキングメモリの容量の限界を示すものとされている。

認知心理学の研究によれば、この限界を超えると、情報の処理と保持が困難になり、思考や判断の効率が低下する。

複雑な問題の解決や難しい意思決定をする際には、多くの要素を考慮しなければならない。しかし、情報過多になると思考が停止することがある。

ここでChatGPTが役立つのは、その情報処理能力を活用して、複雑な情報を整理し、切り分けることによって、認知の負荷を軽減することだ。

認知心理学者は、「頭がいい」とされる人々は、情報の切り分けや優先順位付けがうまいことを指摘している。「頭がいい人」は、情報をより効果的に処理し、認知負荷を管理することで、より複雑な問題に対処する高い能力を持っているというのだ。

ChatGPTを活用すると、この「頭がいい人」の処理能力を再現することができる。では具体的には、どうすればいいのだろうか。

それには、ChatGPTを活用する過程に、次の3つのレベルが存在すると考えるとわかりやすい。

ChatGPT活用の3つのレベルとは?

レベル1「自分ができること」を加速させる
レベル2「自分が理想と思うこと」を完璧に近づける
レベル3「自分の思いつく理想」を越えたアウトプットを目指す

順番に解説しよう。

レベル1 「自分ができること」を加速させる

このレベルでは、ChatGPTは基本的なタスクの自動化や効率化を助ける。多くの人が描くChatGPTの活用法は、ここにあるだろう。

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