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元CAが指摘、ペットと同伴搭乗「非常時の問題点」 アメリカ消防局にはペット救助のノウハウも

東洋経済オンライン / 2024年1月27日 12時20分

空港で預けられるペット。同伴搭乗の問題について考えてみます(写真:CHAI/PIXTA)

羽田空港で日航機と海上保安庁の航空機が衝突して炎上し、日航機の乗客367人と乗務員12人は無事でしたが、海保機の乗員5人が亡くなりました。

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日航機の貨物室に預けられたペット2匹は救出できなかったことで、ペットを貨物室に預けることに反対する声が、SNSを中心にあがりました。

女優の石田ゆり子さんが「いろんな意見があると思いつつも家族同然の動物たちを機内に載せる時、ケージに入れて機内に持ち込めることを許して欲しいです」と自身の意見をSNSに投稿。さらに「災害時、非常時には、モノとしてではなく家族として、最善を尽くす権利を…。生きている命をモノとして扱うことが私にはどうしても解せないのです」と投稿すると、コメント欄には賛否両論が多数寄せられ、議論が過熱しました。

その後も芸能人やコメンテーター、政治家、料理人などが、次々にSNSなどに投稿するなど、更に議論が白熱するという状況になったのです。

同伴搭乗でも緊急時は人命優先

北九州を拠点とするスターフライヤーは、国内では初めて2022年3月からペットと同伴搭乗できる「FLY WITH PET!」というサービスを導入、今年1月15日からは国内線全便に拡大しました。

緊急時の対応について公式サイトでは、「緊急時の酸素サービスはペットにはご利用いただけません。また脱出の際にはペットは機内に置いて行かなくてはなりません」と明記されています。

欧米では多くの航空会社で同伴搭乗サービスを行っていますが、その運航規約にもペットは「手荷物」として扱われる旨が記載されています。「緊急脱出の際には手荷物は機内に残して脱出しなければならない」というルールが、ペットにも当てはまります。

ではなぜ、それらを持ち出してはいけないのでしょうか。

国土交通省のウェブサイトには、航空局からの非常脱出時における適切な対応のお願いとして「何も持ち出さないで!ハイヒールは脱いで!」と記載。理由として、「非常脱出時に手荷物を持ち出すことやハイヒールを履いたままの脱出は、ご自身の脱出の遅れや他の旅客の脱出の妨げになるほか、ご自身や他の旅客が負傷したり、脱出スライドが損傷し、使用出来なくなるおそれがあります」としています。

2019年5月にモスクワの空港に緊急着陸した旅客機の炎上事故では、脱出スライドによる非常脱出の際に、多くの旅客が死傷しました。非常脱出時に一部乗客が手荷物を持ち出したことで、他の乗客の脱出が遅れた可能性もあると報道されています。

元キャビンアテンダントの指摘

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