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リボ払いで「毎月30万返済」33歳が見た地獄の結末 最大8枚のクレカで借金、自己破産寸前まで達し…

東洋経済オンライン / 2024年1月28日 13時0分

有名大学を出て、広告代理店に勤務するハイスペック男性が借金返済地獄へと堕ちてしまった理由とは(写真:Graphs/PIXTA)

クレジットカードの毎月の返済額を一定額にできる、リボルビング払いという返済方法。利便性の一方で、利息が膨れ上がって返済に困るケースもあり、ネット上ではこの支払いを選択した者を「情弱」と揶揄する風潮も存在する。

確かに蓄財の観点では合理性に乏しい返済方法ではあるが、「よく知らずに使ってしまう」といった事例も存在する。そして、自分はしていなくても、パートナーやわが子がしないとも限らない……。また、周囲に相談できないことで、返済額が大きくなってしまう者もいる。それが現実だ。

そこで、本連載ではリボ払い当事者の金銭感覚を批判するのではなく、むしろ彼らに寄り添い、詳しく話を聞いてみたい。その結果、「なぜ、人はリボ払いをしてしまうのか?」を深く探れると思うからだ。

※この記事は後編です。前編はこちら。

カードの請求をカードで払う無間地獄

決して賢いお金の使い方ではないが、若者たちの間ではスナック菓子を買う感覚でリボルビング払い(以下、リボ払い)を選び、借金苦に陥ってしまう者が増えている。

【写真で見る】リボ地獄の果てに…実際の「任意整理」の様子

2023年4月6日に配信された「日経ビジネス」の「高学歴の若者を借金漬けにする『リボ払い』 小学生にも教えよう」という記事で、ファイナンシャル・プランナーの高山一恵氏によると「有名な大学を出て、大企業で働く20代、30代から、実は、数百万円の借金があると打ち明けられる機会が少なくない」そうで、その借金の原因で目立つのがリボ払いなのだという。

今回、話を聞いた佐々木和也さん(仮名・33歳)は、まさにそんな「有名大学を出て、いい企業で働く若者」のひとり。飲み会、セミナーなど仕事がらみのネットワークを増やそうとするなかで、出費が増大。リボ払いだけではなく、クレジットカード(以下、カード)の利用可能額の限界まで使い込み、そのカードの返済のため、別のカードでキャッシングをして、返済の費用に充てる……ということを前編で聞いてきた。

しかし、キャッシングで余裕ができたとはいえ、結局は返さないといけない負債である。3枚のカードを所持していたことで、借り入れは100万円に膨らみ、毎月の返済額が30万円を超えるまでに増えてしまい、困窮していった佐々木さんは、さらに2枚のカードを作った。

「カードが5枚あれば、それぞれの利用可能額は20万~50万円程度だとしても、いずれかのカードを限度額まで使い込んだら、まだ利用可能額が残っているカードを使って生活ができます。

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