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2浪東大「恋愛こじらせた」彼女を変えた親の一言 現役でも東大は狙える実力だったものの…

東洋経済オンライン / 2024年1月28日 7時40分

客観的に見たら現役で難関大学に入っている私の状況は全然悪くはないんですが、私は自分が恋愛に固執してしまったせいで、もしかしたら東大に入れたであろう未来を捨ててしまったんです。だから、その失われた未来を、自分の力で取り戻さないとずっと後悔すると思うようになりました」

大学でも運動部に入っていたTさんは、9月後半から週1回の部活と週3回の家庭教師のアルバイトの隙間時間に勉強を始め、部活の出し物を担当していた文化祭が終わる11月初めからついに本格的に受験勉強を始めます。当時の生活を彼女はこう振り返ります。

「英語や数学は時間が空いてもなまるものではないと感じたので、難しい問題の確認くらいにしておいて、とにかく地理と世界史を詰め込もうと思いました」

仮面浪人を決断する人の中には休学して勉強に専念する人も多くいますが、彼女は授業にもしっかり出ながら勉強をこなしました。

「普段は世界史を詰め込みつつ、休日の時間があるときに英語の過去問を2年分くらいバーっと解いていました。とにかく優先順位をつけて物事に取り組んでいましたね。期末試験はなく、レポートのみだったので、2月からしか提出できない期末課題のレポートを2月1日に2つ出してからは毎日2次試験の全科目の過去問を解いていました」

東大合格より、人生楽しむことが目標に

こうして要領よくバランスよく勉強を続けたTさんは、センター試験で現役のときと変わらず87%を記録します。

「センター試験の1週間前に成人式にも行きましたし、試験前日にあった大学の学科の新年会にも普通に参加してビールを飲んでいました(笑)。東大受験を決意したものの、半年前に受験を始めて受かるのは無理だろうと思っていたので、今の大学生活を楽しもうと思っていたんです。

受験も、東大に受かることが目標というよりは、自分の人生を楽しめるようになるための手段でした。目標のために頑張る期間ができてメリハリがつき、人生が前向きになれたのが大きかったです」

1月に受けた東進模試もE判定だったようですが、落ち込むことはなかったようです。「東大に行けたらいいし、落ちても大学でゼミが始まってみんなとも仲よくなれるから、受かっても落ちてもどちらでもプラスになると捉えていた」と語る彼女は、驚くほどプレッシャーとは無縁でした。

その状態のままで2次試験を終えた彼女は、落ちたと思い込んだまま合格発表日を迎えます。

「合格発表のある12時まで家庭教師のアルバイトが入っていました。指導が終わったあと、教えていた男の子に『今日合格発表なんだよね』と話したらスマホを取られて『何番?』と聞かれたんです。『落ちてるからやめて〜』と言いながら番号を伝えたら『あるけど』と言われて、慌てましたね。

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