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「ストロング系」毎日10缶飲んでた私に起きた異変 悪いのはお酒か、自分の弱さか、コロナか…

東洋経済オンライン / 2024年1月30日 13時0分

元アルコール依存症の筆者。ストロング系缶チューハイを飲み続けて心身に起きた異変とは?(筆者撮影)

アサヒビール(以下、アサヒ)が「今後発売する缶酎ハイの新商品のアルコール度数を8%未満に抑える方針」と、共同通信等の取材に答えたことで、再びアルコール度数が8%以上の缶チューハイ、いわゆる「ストロング系」に注目が集まっている。

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29日公開の前編(「アサヒが撤退「ストロング系」はなぜ広がったのか」)ではこれまでのストロング系の歴史を振り返りながら、同社の「健全で持続可能な飲酒文化を目指し、高アルコール商品の展開を控えることにした」というコメントは「負け惜しみでは?」ということを指摘したが、後編ではストロング系にハマった筆者が「酒に飲まれていくまで」の過程を紹介していきたい。

ストロング系を飲むのが楽しみだった日々

かつての筆者は毎晩仕事帰りにコンビニに寄るのが楽しみだった。というのも、毎月のように新たなストロング系のブランドが各社から出ていたからである。

サントリーの「-196℃ ストロングゼロ(以下、ストロングゼロ)」は季節ごとにさまざまなフレーバーが登場。1缶飲めば「ガツン」と体中にアルコールが一気に回り、すぐに酩酊状態に陥ることができた。

また、サッポロの「99.99」は辛口クリアで直接飲むと苦いのだが、アイスクリームコーナーにある森永製菓の「アイスボックス」に入れて飲むと、ほどよい甘さが混ざることで文字通り「ジュース」のように飲めたのだ。

さらに、件のアサヒの「クリアクーラーSTRONGレモン&ライムサワー」のように、コンビニやスーパーによって、販売されているストロング系も変わってくる。そのため、帰省するたびに、九州で当時テスト販売されていたコカ・コーラの「檸檬堂」を飲むのが楽しみのひとつでもあった。

そして、サントリーから「こだわり酒場のレモンサワーキリッと辛口」が出たときは、「ようやく、普通に飲める9%が出た!」と驚いたものだ。

それ以前の、筆者のお酒との出会い

学生時代に酒の味を覚えた筆者は、飲み会で羽目を外して記憶をなくすほど、酒を飲むのが好きだった。なにかと理由をつけて仲間たちとコンパを開き、気づいたら住んでいるアパートの屋外に設置してあった洗濯機に「くの字」で寝ていたこともある。

そして、社会人になって学生時代のような活発さと社交性が失われて以降は、飲み会で酒を飲まなくては人と打ち解けることができなくなった。

というよりも、社会人になってから一気に飲む量が増えた。それは「飲み会が多い」などではなく、「嫌なことがあったらお酒を飲んで寝て忘れよう」という気持ちになったからだ。

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