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ゆで太郎、丼スタイルで「のり弁」を提供するなぜ 令和に甦った、素朴で美味しい昭和ノスタルジー

東洋経済オンライン / 2024年2月1日 12時0分

ゆで太郎、丼スタイルで「のり弁」を提供するなぜ

「このメニュー、そこまで有名ではないけど自分は好きだなあ」「定番や看板ではないかもしれないけど、好きな人は結構多いと思うんだよな……」――外食チェーンに足を運ぶと、そう思ってしまうメニューが少なからずあります。店側はどんな思いで開発し、提供しているのでしょうか。

人気外食チェーン店の凄さを「いぶし銀メニュー」から見る連載。今回はセルフそばチェーン・ゆで太郎の「ミニのり弁」を取り上げます。

飲食チェーンには「代名詞」「定番」というべきメニュー以外にも、知られざる企業努力・工夫を凝らされたものが数多く存在します。本連載では、そうした各チェーンで定番に隠れがちながら、根強い人気のある“いぶし銀”のようなメニューを紹介していきます。

【写真】ゆで太郎の「のり弁」はこちら

そば店なのに弁当 さらに「丼」なのに「弁」

今回のテーマは、ゆで太郎の「ミニのり弁」です。なお、詳しくは後述しますがゆで太郎には大きく分けて直営とフランチャイズの2種類があり、今回の記事では基本的にゆで太郎システムが展開する後者を扱います。

ゆで太郎といえば、代表メニューは何といってもそば。一方でカツ丼やカレーといった「丼メニュー」もいくつか展開しています。中でもミニサイズのみを展開しているのり弁は「ミニサイズしかないのなんでなんだ」といった声がSNSで上がっているとともに「弁」といいつつも店内では「丼」で提供することから「丼に入ったのり弁は初めて」など驚きの声も出ているようです。

カレーやカツ丼などはそばと一緒に食べるイメージもありますが、弁当はなかなか想像がつきません。それに、丼に入ったのり弁とはいったいどんなメニューなのでしょうか。実際に店舗へ足を運んで確かめてみました。

訪れたのは、都内郊外エリアのロードサイド店。ゆで太郎が2020年から展開しているもつ煮業態「もつ次郎」との併設店でもあります。土曜日の昼時ということもあって、店舗前の駐車場は満車と盛況です。

店に入るとまず目に入ったのが、製麺所。ゆで太郎は毎日、店舗で粉から製麺していることで知られています。店内を見回すと家族連れからソロ、夫婦などさまざまな人がいて幅広い客層がうかがえます。

注文したのはもりそばと単品のミニのり弁です。代表メニューともいえるそばは「挽きたて」「打ちたて」「茹でたて」の「三たて」として謳っているこだわりそのまま、口当たりやのど越しが良くツルツルと食が進みます。

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