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ゆで太郎、丼スタイルで「のり弁」を提供するなぜ 令和に甦った、素朴で美味しい昭和ノスタルジー

東洋経済オンライン / 2024年2月1日 12時0分

オーソドックスなのがうれしい 鰹節の存在も光る

肝心のミニのり弁は、噂の通り「弁」なのに「丼」。とはいえ多くの人が「のり弁」と聞いてイメージする最大公約数をそのまま具現化したかのような、安心感と定番感のある見た目をしています。

ご飯の上に敷かれた海苔、その上に乗っているのはちくわ天と白身魚のフライです。普段ちくわでご飯を食べる人は少ない(はず)にもかかわらず、天ぷらになっていることでご飯の上に乗ったときの説得感が生まれているのはなぜでしょう。一口かじると、しっかりとしたちくわの歯ごたえを感じるとともに、なぜかそばだけでなくご飯が欲しくなるのです。

一方の白身魚のフライには、おかずとしての堂々としたたたずまいがあります。そのままでも良し、マヨネーズなどをかけても良し。こちらはそばよりもご飯が進みます。

何よりうれしいのは、ご飯と海苔との間に挟まれている鰹節。もちろん海苔だけでもご飯は食べられますが、鰹節の存在によって満足感と幸福感が何倍にも高まることは間違いありません。のり弁の隠れた主役ともいえる名脇役です。

ミニサイズだけあって、あっという間に食べられるかと思いきや、ご飯の量も意外と多く、そばと合わせて満腹になりました。一見するとスタンダード過ぎるのがこのミニのり弁かもしれませんが、だからこそいつでも注文できる、オールマイティーなサイドメニューといえるでしょう。

ゆで太郎は2種類!ほっかほっか亭との意外な関係性

ここであらためて、ゆで太郎の紹介です。実はゆで太郎には2種類あることをご存じでしょうか。現在、信越食品とゆで太郎システムの2社が運営しているのです。

そのうち、ゆで太郎のルーツは信越食品です。もともと弁当チェーン・ほっかほっか亭の店舗オーナーだった水信春夫さん(信越食品創業者)がそば職人に転身。本格的なそばを立ち食いでも展開したところ、大ヒットしてゆで太郎の誕生につながったそうです。

その後、ほっかほっか亭時代の知り合いだった池田智昭さん(ゆで太郎システム社長)が店舗運営のシステムを整え、フランチャイズ展開することを提案し、2004年にゆで太郎システムが設立されました。そのため、現在は信越食品が直営するゆで太郎と、ゆで太郎システムがフランチャイズ展開するゆで太郎の2種類があるのです。池田社長によると、前者は都心部の立ち食い店が多く、後者はロードサイドで着席して食べる店が多いとのこと。

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