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バーガーキング「増やそう」施策が秀逸すぎる理由 街のスキマを見つけるトレンドにマッチしている

東洋経済オンライン / 2024年2月2日 18時30分

「バーガーキングを増やそう」キャンペーンが話題に。なぜこの施策が秀逸なのか、3ポイントから解説します(編集部撮影)

小売業の成否を決める大きな要因に「立地」がある。これまで、さまざまな経営者たちが店舗の立地をめぐって悪戦苦闘してきた。小売りの歴史は「立地」の歴史だといってもよい。

【写真】実際の募集ページの様子

そんな立地をめぐって、興味深いニュースが飛び込んできた。ハンバーガーチェーン・バーガーキングのキャンペーンだ。

同社が展開する予定の「バーガーキングを増やそう」という取り組みは、顧客から、バーガーキングの店舗にふさわしい物件を集める、というもの。その物件が本当にバーガーキングになれば10万円が贈呈され、出店されなくてもお得なクーポンがもらえる。

発表と同時に多くのSNSユーザーから「天才的な企画」といった声が上がり、にわかに話題となっている。

今回は、このバーガーキングのキャンペーンがどのように優れているのかを解説していこう。

近年、好調のバーガーキング

まず、大前提としてバーガーキングの近年の業績とこのキャンペーンについて見ておこう。

近年、バーガーキングの店舗は増えている。2024年2月には全国で215店舗になる予定で、店舗数はこの3年で倍増。売り上げでいえば、毎年、前年比130%以上を達成している。

こうした中で今回のキャンペーンが打ち出される予定だ。このキャンペーンは、公式のホームページ上で行われ、2月5日(月)13時から開かれるフォームに、「ここにバーガーキングがあったらいいのに!」という空き物件の情報を入力する。物件の審査・選定・契約には6〜10カ月がかかり、その結果、成約となった物件を紹介した人には10万円が贈呈される(同じ物件が紹介された場合、応募フォームに入力したのが早い人に贈呈される)。簡単に言えば、物件情報を入力して待つ、それだけだ。仮に紹介した物件が成約しなくても、お得なクーポンが贈呈される。

では、この企画の何がすごいのか。読み解くポイントは以下の3つである。

① SNS的なインタラクティブ性を活かした企画であること

② 昨今の「居抜き」立地戦略に上手く乗っていること

③ ここ10年来の「街歩き」ブームに乗ったこと

SNS的なインタラクションの高めかた

① SNS的なインタラクティブ性を活かした企画であること

まず、「① SNS的なインタラクティブ性を活かした企画であること」だが、同社はSNSを巧みに使い、顧客がバーガーキングの経営に参加しているかのような感覚を生み出し続けてきた。

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