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「一姫二太郎」は子供何人?親の日本語力も深刻だ 「言葉の正しい理解」が"社会的トラブル"を防ぐ

東洋経済オンライン / 2024年2月3日 10時0分

★正➡危機一髪 誤➡危機一発

「一髪」とは、髪の毛1本のこと。

あまりに細くて幅もなきがごとくで……それほどのわずかな距離まで危険が差し迫っている! という意味。

ぎりぎりの危ない瀬戸際を表していますから、「一発」では意味をなしません。

★正➡単刀直入 誤➡短刀直入

ふつう「タントウ」と聞くと、短い刀のほうを思い浮かべる人も多いと思いますが、正しいほうの「単刀」の「単」とは、1つ、あるいは1人の意。

すなわち、たった1人で刀を持って、という意味になります。

具体的には、たった1人で敵陣に斬り込んでいくということで、そこから転じて、よけいなことを言わずにまっすぐ話の核心に向かうことを表します。

前置きや遠まわりもなしに問題の要点をずばり突く、そういう場合に使われる言葉です。

では、覚え間違いによるコミュニケーションのトラブルを防ぐには、どうしたらいいでしょうか。

恥をかいたことをプラスに変えて

他人に指摘されても不快に思わないこと。むしろ感謝を。間違えて印象に残ることでもっと頭に残ります。

そのほかの留意点としては――、

●音だけで早トチリはしないこと

名古屋の名物鰻料理「ひつまぶし」と「ひまつぶし」。

落ち着いて考えれば、鰻が暇つぶしをするわけもなし。

また、上手な者も時には失敗する意の「上手の手から水が漏れる」という言い回しを、あの映画の「ジョーズ」の手と勘違いしていた人も。音だけで勝手な思い込みをしないように。

●あやふやな使用はしないこと

部長を飲み会に誘う際「枯れ木も山の賑わいですから、どうぞ」。

これは失礼では済まない。また、おめかしした孫を連れている上司に街でばったり会い「“さすが孫にも衣装”ですね」と言うのもアウト。

十分気をつけるべき。

【誤りが多い例:正しいほうの意味】

① 正➡馬子にも衣装 誤➡孫にも衣裳

「マゴ」という音だけを聞けば、すぐに「孫」と思うのは無理もありません。ここでいう「馬子」とは、馬をひいて人や荷物を運ぶ仕事をする人のこと。

今はもうなくなった職業ですが、でこぼこ道や坂道でもヨイショ、ヨイショ。着ているものも質素で、きっと汗まみれだったことでしょう。

そんな人でも、着るものを見栄えよくして、外見を美しく整えれば、立派に見える、というわけです。

誰でも外だけでも飾れば、それなりに見える――。中身については何も言っていないのがミソではありますが。

② 正➡渡る世間に鬼はない 誤➡渡る世間は鬼ばかり

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