1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

「勉強のやる気出ない人」は単純なコツを知らない 「階段状のルーティン」で徐々に負荷をかける

東洋経済オンライン / 2024年2月15日 17時0分

独学のプロが教える「習慣化のコツ」とは(写真:yosan/PIXTA)

読売新聞社記者などを経て、働きながら独学で司法書士試験、公認会計士試験に合格した石動龍氏による連載「あらゆるスキマ時間で集中学習! 無駄ゼロ独学術」。エンターテインメントコンテンツのポータルサイト「アルファポリス」とのコラボによりお届けする。

■格闘技の練習と勉強の共通点

私は格闘技を20年ほど続けています。中学校の柔道、大学から総合格闘技、社会人になってからはブラジリアン柔術を主に練習しています。私の人生でこれだけ続いている趣味はほかにありません。

私の練習方法は少し変わっていて、準備運動や技の練習を一切しません。テクニックを解説する教則ビデオも10年ほど見ていません。何をやるかというと、いきなり実戦練習をするのです。

格闘技では「スパーリング」と呼ばれる試合に即した練習をします。私は道場に着くとすぐに着替え、そのままスパーリングに参加します。60分ほどのスパーリングを終えたら、そのまますぐ帰ります。かつては準備運動も基礎練習もちゃんとやっていましたが、社会人になって時間がなくなり、この方法が定着しました。

客観的に見るとだいぶ危険に見えますが、この方法でケガをしたことは一度もありません。大学以降で、最大のケガは突き指です。病院へ行ったことは一度もありません。

この、いきなり実戦練習をする方法になってから、無理をせず、時間もかからずに練習できるので、効率もよくなり、出場したトーナメントの8割くらいで優勝できたように記憶しています。

気をつけていることが一つだけあります。それは、「最初から頑張りすぎない」ことです。具体的には、最初のスパーリングの相手は、中級者にお願いするようにしています。

ブラジリアン柔術は帯で習熟度がわかれるシステムになっており、白帯、青帯、紫帯、茶帯、黒帯の順にレベルアップします。なお、私は黒帯です。一本目は、青帯か紫帯の人を選びます。

なるべく力を入れずに、体を動かすためです。車の運転のように、ローギアから徐々にエンジンを温めていくイメージです。

上級者は、こちらも力を入れないと対応できないので避けます。初級者は経験が浅く、力任せに予想外の動きをしてくることがあるので、こちらも避けます。

その点、中級者は精度がそれほど高くなく、予想どおりの動きをしてくるので、力を抑えても対処が可能です。絞め技も相手が眠る直前ぐらいに脱力し、相手の動きに合わせて、基礎的な動きを繰り返します。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください