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婚活苦戦中の男女にみる「相手への高い要求」問題 「結婚の落としどころ」と「理想の結婚」を考える

東洋経済オンライン / 2024年2月15日 11時50分

子どもは私立に入れて、お金をかけた教育を施したい。習いごともさせたい。豊かな暮らしを望むのであれば、家庭内の年収は、重要視しなくてはならない。

女性の年収が高ければいいが、年収が平均的もしくは平均よりも低いのであれば、高年収の男性との結婚を考える。そのときには年齢やそこに感じるジェネレーションギャップにも目をつむらなくてはいけないだろう。

そして最終的にさとみが選んだのは、同世代で年収も同等の男性との結婚だった。結婚して子どもを授かっても、仕事は続けていくという。

子どもを望まない相手を探す

みほこ(46歳、仮名)は、30代の頃、7年ほど同棲をしていた恋人がいたのだが、40歳を手前にして、恋人関係を解消した。

「いい人がいたら、今度はちゃんと入籍をして、結婚したい。できることなら、最後のチャンスに子どもを授かりたい」と思っていたのだが、いい人に出会えぬままに、46歳になってしまった。

「出産は年齢的に厳しいので、これからの人生をともに歩いていける男性を探したいです。なるべくなら同世代の男性がいいです」

入会面談のときに、こう言っていた。

ところが、いざ婚活を始めてみると、同世代の男性は8割方、子どもを希望していることがわかった。

「びっくりしました。50代、60代になっても、男性は子どもを希望しているんですね。しかも、そうした男性の年収は平均値の人が多くて、特別高いわけではない。資産も持ち家程度。子どもを育てるのには、相当のお金がかかりますよね。どうやって、子育てしていくつもりなのでしょうか? 相当な預貯金がおありなのでしょうか?」

「結婚したら、子どもを授かりたい」という40代後半、50代、60代の婚活者がとても多いのが、婚活の現状だ。初婚者はもちろん、再婚者でも前の結婚で子どもを授かっていないと、次の結婚では子どもを望む。

ただ、そんな男性婚活者たちが、子どもを出産することができる年の離れた女性と結婚できる確率は極めて低い。これも婚活の現状だ。

また、どんなに高年収であっても、15も20も年下の女性と結婚するのは至難の業。なので、かたくなに子どもにこだわっていると、成婚できないまま年月だけがむやみに過ぎていく……。

筆者が、みほこのような女性に勧めるお相手は、再婚者で前の結婚で子どもを授かっている男性だ。

みほこの年齢なら、対象男性がアラフィフになるので、自分が親権を取っているにしろ、別れた妻が親権を取っているにしろ、子どもは大学生や社会人になっており、もう手がかからなくなっている。

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