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婚活苦戦中の男女にみる「相手への高い要求」問題 「結婚の落としどころ」と「理想の結婚」を考える

東洋経済オンライン / 2024年2月15日 11時50分

子どもが成長した姿を見届けている男性というのは、再婚したときに自分の新たな子どもを望まない傾向にある。それは、子育てにどれだけの時間と体力とお金がかかるのか、わかっているからだろう。

みほこは、子育てをすでに終えている再婚者を対象にして、現在も果敢にお見合いをしている。

再婚者の子どもに嫉妬する初婚者?

かずこ(49歳、仮名)は年齢的に子どもをあきめていたので、先の筆者のアドバイス通り、再婚で子どもがすでに大きくなっている男性に多くのお申し込みをかけていた。ただ、子どもが男の子で、女の子の子どもがいる人には申し込みをかけていなかった。

なぜなのか理由を聞くと、こんな答えが返ってきた。

「娘さんだった場合、パートナーが娘さんに優しくしているのを見たときに、同性として焼きもちを焼いてしまうと思うんです」

相手は娘で、赤の他人の若い女性ではないのだが、そこは初婚女性独特のピュアな感覚なのだろう。

逆のケースもある。

のぶお(54歳、仮名)は、「シングルマザーでも、自分の子どもを産んでくれる人ならいいです。ただし、すでにいる子どもは男の子ではなく女の子が希望です」と言っていた。

なぜ、男の子だとダメなのか。

「母親が自分よりも子どもを優先させるのを見ると、いい気持ちがしないと思うんです。あと、反抗期になったときに、父親然とできるかどうか。どう接していいかわからない」

初婚者にとって子育ては未知の世界なので、パートナーの子どもが自分と同じ性別だと、そこに彼(彼女)らを受け入れられない感情が生まれしまうのかもしれない。

こうした人たちには、「子どもの性別への先入観は取り払って、お相手やお子さんとお会いし、波長や相性を見たらいいのではないですか」と、筆者はアドバイスしている。

「子どもの性別で、お見合いできるチャンスを減らしてしまうのはもったいない」という言葉が響いたのか、かずこはその後、子どもの性別には関係なく見合いをするようになったが、のぶおはかたくなだった。

再婚者同士の結婚はうまくいくか

では、再婚者同士の結婚はどうか。これは、前の結婚生活がどのくらいの期間だったか、また再婚者同士の年齢がいくつなのかにもよると思う。

しのぶ(34歳、仮名)は、4歳の女の子を持つシングルマザーだ。清楚な雰囲気の美人なのだが、申し込みが来るのは、40代、50代の年の離れた初婚男性ばかり。同世代の初婚男性のお申し込みがたまにあるとお会いしてみるものの、会話がうまくできないタイプが多く、交際までたどりつかなかった。

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