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「セクシー田中さん」報道で多発する意外な勘違い 現在のドラマは本当に漫画原作ばかりなのか?

東洋経済オンライン / 2024年2月16日 16時0分

月曜の「君が心をくれたから」(フジテレビ系21時)、「春になったら」(カンテレ・フジテレビ系22時)

火曜の「マルス-ゼロの革命-」(テレビ朝日系21時)、「Eye Love You」(TBS系22時)

水曜の「相棒」(テレビ朝日系21時)

木曜の「グレイトギフト」(テレビ朝日系21時)、「大奥」(フジテレビ系22時)

金曜の「ジャンヌの裁き」(テレビ東京系20時)、「不適切にもほどがある!」(TBS系22時)

土曜の「新空港占拠」(日本テレビ系22時)

日曜の「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」(TBS系21時)、「アイのない恋人たち」(ABCテレビ・テレビ朝日系22時)、「厨房のありす」(日本テレビ系22時30分)

はすべてオリジナルです。

一方、原作ありのドラマは、水曜の「となりのナースエイド」(日本テレビ系22時)と「婚活1000本ノック」(フジテレビ系22時)、金曜の「院内警察」(フジテレビ系21時)の3作(19%)。しかも前2作は小説であり、漫画は「院内警察」の1作のみ(6%)に過ぎないのです。

では「セクシー田中さん」が放送され、「漫画原作が多い」と言われた昨秋はどうだったのか。16作中9作がオリジナル(56%)で、原作ありが7作(44%)、うち漫画が5作(31%)でした。 ※残りの2作はノンフィクションと韓国ドラマ

もう1クール前の昨夏は16作中9作がオリジナル(56%)で、原作ありが7作(44%)、うち漫画は3作(19%)でした。 ※残りの4作は小説2作、ドキュメント、台湾ドラマ

さらにもう1クール前の昨春は15作中9作がオリジナル(60%)で、原作ありが6作(40%)、うち漫画は3作(20%)でした。

ここであげてきた最近の4クール1年間分を合算すると、63作中40作がオリジナル(63%)で、原作ありが23作(37%)、うち漫画は12作(19%)でした。

この「漫画原作は1クール3作程度で、全体の20%前後」というデータを見て、「ドラマは漫画ばかり」と思うか、「意外に少なかった」と感じるかは個人差があるでしょう。

しかし、30年以上にわたってゴールデン・プライム帯の主要作をほぼ見続けてきた筆者にしてみれば「明らかに減った」ように見えるのです。約4年半前の2019年7月13日に「夏ドラマ、前代未聞のオリジナル作品0 人気脚本家も深夜帯へ」(NEWSポストセブン)という記事を書いてYahoo!トピックスとして大きく報じられましたが、当時と比べてオリジナルの割合が高まっているのは間違いありません。

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