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「不適切にもほどがある!」話題さらう8つの要因 コンプラでがんじがらめの世の中に風穴開ける

東洋経済オンライン / 2024年2月16日 18時0分

SNSでも話題をかっさらっている(写真:ドラマ公式サイトより引用)

こんなドラマを待っていた。金曜ドラマ「不適切にもほどがある!」(TBS金曜よる10時〜 脚本:宮藤官九郎)が面白すぎるにもほどがある! 

1986年(昭和)と2024年(令和)の時をかけるおじさん・小川市郎(阿部サダヲ)の言動が、コンプライアンスでがんじがらめの世の中に風穴を開ける。いま、我々の言いたいことだらけの内容に、SNSは毎週、喝采を送っている。

コア視聴者層以外にもリーチ

直近の第3話では、セクシャルハラスメントのガイドラインを!と歌い上げる八嶋智人(本人役)と山本耕史(2024年のEBSテレビ・プロデューサー役)の叫びに共感が集まった。

コンプライアンス問題批判に溜飲を下げ、80年代カルチャーやちょっとセクシーなサービスシーンにテンションを上げる。コア視聴者層(14歳〜49歳)から外れた世代にも優しく、コア視聴者層にも80年代カルチャーって面白いと思わせ、あらゆる人たちを楽しくつなげるドラマの魅力をあげたらキリがない。それを8つに絞り解説してみよう。

1:不適切で何が悪い 令和のコンプライアンスに物申す
2:80年代カルチャーがなつかしい 
3:主人公の阿部サダヲの圧倒的魅力とかわいすぎる河合優実
4:宮藤官九郎節が冴える
5:みんな大好き、タイムスリップもの
6:ミュージカルコーナーが賛否両論
7:どこに転がっていくかわからないオリジナルストーリー
8:意外と真面目

1:不適切で何が悪い 令和のコンプライアンスに物申す

「テレビでおっぱいが見たいんだ」と2024年から1986年にタイムスリップしてきた中学2年生のキヨシ(坂元愛登)が主張したことをはじめとして(第1話)、毎回、テロップで丁寧なお断りを入れながら、2024年では使用不可能な不適切な言動をこれでもかというくらい登場させている。

ハラスメントに気遣いしすぎて、なんだかおかしなことになっていると、誰もが思っているけれど、はっきり言えずにSNSにぼそぼそぶつけているようなことを、このドラマはズバズバ痛快なまでに指摘する。

秀逸だったのは、第3話の、セクハラのガイドラインを決めてくれという魂の叫びに対して、主人公の小川が、娘にしたくないことはしないというガイドラインを提示したことだ。

みんな、誰かの娘であると。セクハラに限ったことではなく、娘に限ったことでもなく、自分の子どもにできないことはしない、というわかりやすいコンプライアンスの落とし所を提示していた。

80年代はなつかしいが、古すぎない

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