テイラー・スウィフトに「陰謀論」が付きまとうワケ トランプ支持者からのレッテルが大統領選を揺るがす
東洋経済オンライン / 2024年2月17日 7時50分
しかし前回の大統領選で、若い世代が持つ破壊力を知らしめる出来事があった。
韓国が世界に誇るBTSのファンたち(通称「アーミー」)が、オクラホマ州で開催されたトランプ氏の選挙集会に「入場券を大量に予約して、実際には行かない」という手法を駆使し、会場を空席だらけにしてみせたのだ。呼びかけはTikTokやTwitterを通じて猛スピードで拡散した。
BTSは人種差別への反対運動“Black Lives Matter”に100万ドルを寄付し、それに呼応して「アーミー」も同じくらいの金額を集めて寄付したというエピソードもある。
いま、世界的に若い世代の社会正義に対する感度は高い。上の世代からは「左派的」に見えることから、「ジェネレーション・レフト」とも呼ばれる。
イスラエルのガザに対する過剰な報復攻撃に対して世界各地で若者たちが抗議の声を上げているのも、「ジェネレーション・レフト」の価値観に合致する。
一方、オクラホマという保守的な土地柄なのにガラガラの集会場を目にする羽目になったトランプ陣営の幹部は「過激な反対派によって集会が妨害された」と憤った。その当時の苦々しい記憶が、MAGAに残っていないはずがない。
しかも、あれから4年の時が流れたことで、新たに投票権を得た若者が増えているはずなのだ。
もちろん、こうした行動をとった人が、BTSのファンとスウィフトさんのファンの間でどれだけ被るのかを把握するのは難しい。しかし、スウィフトさんも、かねて人権の保護やLGBTQの権利擁護を主張するなど、BTSと同様に社会問題に関して静かなタイプではない。
バイデンにとって救世主?
トランプ陣営にとってスウィフトさんがアンチ・ヒーローなら、バイデン陣営にとっては自ずと救世主に映る。今のところ、彼女は2024年の大統領選挙に関して明確な姿勢を明らかにしていない。だが、前回はバイデン氏を支持した。陣営としては、「ぜひ今回も」という期待が膨らむのは当然だ。
とりわけ現在81歳のバイデン氏は、自身の「記憶力」に関して逆風にさらされている。副大統領時代に機密文書を自宅などに持ち出した問題で、特別検察官は2月8日「訴追はしない」との結論を出したが、報告書にはバイデン氏の記憶力は「著しく限られている」といった異例の記載が盛り込まれた。
陪審員たちが「記憶力の悪い老人」とみなして責任能力を問えないと判断する可能性が高いから訴追しない、ということだ。
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