テイラー･スウィフトに｢陰謀論｣が付きまとうワケ トランプ支持者からのレッテルが大統領選を揺るがす

他国の首脳を言い間違えるなど、最近になって確かに高齢ゆえの不安定さが目立つバイデン氏は、すぐさま緊急会見を開いて「自分の記憶力に問題はない」と声を荒らげたが、その会見でもエジプトのシシ大統領を「メキシコ大統領」と言い間違える失態を犯した。

MAGAは勢いづいている。このような状態の高齢者に国の舵取りを任せられるか、と。

頭を抱えているバイデン陣営の参謀たちは、もしかするとバイデン氏にスウィフトさんのヒット曲のタイトルをいくつか覚えてスピーチで触れるよう、促しているかもしれない。曲の一節を歌う練習をさせているとしても、もはや驚かない。

スウィフトさんが前回に続いてバイデン氏への支持を表明するのかどうか。大統領選の非常に大きなポイントになりつつある。もし、バイデン氏が再び世界の歌姫からの支持表明を取りつけたとしても、そこで「マドンナ」などと口走ればすべてが台無しだ。

曲名は？

野暮ついでに説明すると、これまで書いてきた中にスウィフトさんのヒット曲のタイトルを練り込んでみた。彼女の音楽に親しんでいる方ならすぐに気づいて「オヤジギャグか？」と冷笑したかもしれない。

でも、わからない方々（おそらく年代は高めであろう）は、ぜひ職場の若手やお子さんらにこの記事を見せて「どこにスウィフトさんの曲が入っているの？」と聞いていただければ幸いだ。きっと世代間のギャップが少しばかり縮まり、ともに楽しめるはずだ。

もちろん、これは陰謀論ではない。

池畑 修平：ジャーナリスト、一般財団法人アジア・ユーラシア総合研究所理事