日経平均が最高値の1989年はどんな年だったのか 「喪が明けた感覚」など2024年と「3つの共通点」
東洋経済オンライン / 2024年2月17日 8時30分
いささかこじつけっぽくなるけれども、平成元年と令和6(2024)年を比較すると、①喪が明けた感覚(現在はコロナ明け)、②国際情勢は激動、③国内政治は迷走、という3点が共通していると言えようか。ただしそれ以外のことは、あまり比較しようがない。
1989年の筆者は日商岩井(現双日)の広報室で勤務していた。ちょうどその頃、広報室内に「IRチーム」が初めて設置されたのだが、当時の筆者は「IRって何?」「なんでそんなことを広報がやらなきゃいけないの?」がまるで理解できなかった。今から35年前というと、投資をめぐる諸制度はまだまだ未整備であったのだ。
そしてこの年の12月、日本銀行第26代総裁に三重野康氏が就任する。プラザ合意以降の金融緩和局面の長期化に危機感を抱いていた三重野氏は、急ピッチで公定歩合を引き上げる。当時の地価高騰はまことに凄まじく、「皇居を売れば、カリフォルニア州が買える」などと言われていたものだ。当時の新聞社説欄は皆、「バブルつぶし」に賛成で、三重野氏を「平成の鬼平」と呼んで称えたものだ。
かくして1990年以降の株価は下落の一途をたどり、「失われた10年」「失われた30年」につながっていく。今回の令和バブルは、平成バブルのような「打ち上げ花火」に終わらず、ある程度の寿命を維持してほしいものである(本編はここで終了です。この後は競馬好きの筆者が週末のレースを予想するコーナーです。あらかじめご了承ください)。
ここから先はお馴染みの競馬コーナーだ。18日の日曜日は、東京競馬場で今年最初のG1レース、フェブラリーステークス(第11レース、距離1600メートル、ダートコ-ス)が行われる。
さあ、腕が鳴るぜ、と言いたいところながら、ダートで最強と目されるレモンポップとウシュバテソーロが出ない。そりゃそうだ。2月24日には中東で「サウジカップ」というダートの超高額レースが開かれるんだもん。なにしろ昨年のサウジカップを制したパンサラッサは、1着1000万ドル(当時のレートで13億円、今なら15億円!)の賞金をゲットしている。有力馬はそっちに行きますわなあ。
それだけではなくて、このフェブラリーステークスの前哨戦と目される根岸ステークス(G3)を勝ったエンペラーワケア、東海ステークス(G2)を勝ったウィリアムバローズも出走回避である。いろいろご事情はおありのようだが、2月にダート馬最強決定戦、という路線自体がだんだん難しくなってきているのではないか。
フェブラリーSはあの馬で勝負!今後は6月開催を提案
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