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借金9億円を返済した2代目社長のすごい手腕 アウェーの中で社内改革を進めた工夫とは

東洋経済オンライン / 2024年2月18日 18時30分

できたほうがいいのにやるのは嫌だという。それではできるわけがありません。できたほうがいいと思っているなら、やるしかありません。

前もこんなことあったけど、なんとかなったし。

そんな面倒くさいことをしなくてももっと他にいいやり方があるはずだ。

そんなことやっても変わらない。

口にはしなくても、本心はこういう思いがあるのです。

「そんなこと」というぐらいだったら、やってみればいい。やらないから変わらないのです。

自分の人生の主人公は自分だけど、それはドラマや映画のものとは違います。ハッピーエンドが待っているとは限りません。行動した結果、自分が望んでいた通りのものになるかどうかもまた別の話です。しかし、行動を起こした人だけが結果を見ることができるのです。

借金を返済するときには、「なんとかなる」と思い込むことが大事です。しかし、「どうにもならん」という自分もいて、「なんとかなるという根拠を示せ」といってくる。この対立が私の中でいつも起こります。

「どうにもならん」という自分は、ダメな根拠を出してきます。これは出てきやすい。このダメな理由を一つひとつ潰していけばいい――というのが、借金に対する私の考え方でした。

会社が破綻した状態というのは、借金の金利の返済分が大きくなりすぎて、返済をしても元金を減らせない状態になったときです。

幸いなことにわが社はそこまで追い込まれてはいませんでした。返済をしながらも、元金を減らすことができていました。しかも、当時の私はまだ20代。時間をかけて返済し続けていけば、いつかはきっと返すことができるはずと思えたのです。

私はずっと際立つものがないまま学生時代を過ごしてきました。そこに多少の劣等感もありました。そんな自分でも際立つものをつくれるとしたら、継続するしかないと思ったのです。

何かを決めて続けることは誰でもできます。何かを極めるには1万時間が必要と言われていますよね。1日3時間ぐらい頑張れば、1万時間は8年6カ月ぐらいですから、10年もすればだいたいのことはできるようになるのです。

目標は掛け算で達成する

幸いにして若かったので、自分には時間だけはあると思っていました。

夢や希望、目標をかなえるのには次のような公式があります。

夢・希望・目標=いまできること×時間

夢・希望・目標が大きいのであれば、「いまできること」を増やすか、「時間」を増やすか、もしくはその両方を増やすことです。時間があるならじっくりできますが、時間がないなら努力の程度を増やす必要があります。

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