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戦場で戦う傭兵「嫌な奴はいない」意外なカラクリ 会社員でなくとも自分をアピールする必要も

東洋経済オンライン / 2024年2月19日 14時5分

今回は高部さんへの人生相談を実施。「元傭兵」という究極のフリーランサーは、勤め人である質問者たちにどう答えるのか(本人提供)

特殊分野で自営を続けるライター・村田らむ氏。連載「『非会社員』の知られざる稼ぎ方」では、さまざまな非会社員たちの半生を追ってきたが、その中でも異色だったのが「元傭兵」の高部正樹さん(59歳)だ。

高部さんに「もし今、現役の傭兵だったら戦いたくない軍隊はどこ?」という質問を投げかけた前回に続き、今回は高部さんへの人生相談を実施。「元傭兵」という、究極のフリーランサーは、勤め人である質問者たちにどう答えるのか?

「元傭兵」の高部さんに仕事の悩みをぶつけてみた

高部正樹さんは日本では非常に珍しい元傭兵という肩書を持つ人だ。アフガニスタン、ミャンマー、ボスニア・ヘルツェゴビナでフリーランスの兵隊として戦ってきた。

【マンガ】日本人傭兵の危険でおかしい戦場暮らし 戦時中の軍隊の真実とは?

原作をつとめる『日本人傭兵の危険でおかしい戦場暮らし』も今年第3巻が発売された。読者は高部さんの戦場での暮らしを見て、

「傭兵はこんな考えられない暮らしを送っているんだ」

と思う反面、

「戦場でも、考えることは一緒なんだな」

とも思ったりする。20年以上傭兵として生きてきた男に、人生相談をする機会はまずない。

せっかくの機会なので、担当編集など、知り合いのサラリーマン諸氏から仕事上の悩みを集めて、高部さんにぶつけてみた。

質問1:「会社が倒産しそうで怯えています。会社を離れるべきか、残るべきか……。でも残って倒産したらどうしよう? と悩んでいます」

高部さん:思い入れ次第ですよね。

僕はアフガニスタンにいたときはそこまで自軍に思い入れがありませんでした。だから、すぐにきりのいいところで戦場を離れました。

逆にミャンマーで傭兵をしていたときは、「カレン(族)と運命をともにしよう」と決意しました。長くカレンにいたので、仲のいい人たちもたくさんできて、情がうつったというのもあります。傭兵一人ひとり、戦場で「戦う確固たる理由」ができた人は残ります。そうでない人は去る場合が多いです。

たまたま僕は生き残りましたが、どっちが正解だったかは、結果が出るまで誰にもわかりません。

会社が潰れても、拷問されたり死ぬことはない

傭兵はフリーランスだから、

「負けそうになったらケツまくって逃げる」

こともできます。ただ傭兵の世界では“評判”が大きくものを言います。そこが正規軍とは大きく違うところです。

「ちょっと負けそうになったらケツまくって逃げるヤツだ」

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