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「愛猫との生活」最新テクノロジーがもたらす幸せ 猫の行動分析を行い、精度の高い情報を得る

東洋経済オンライン / 2024年2月22日 11時50分

またこちらは任意だが、サイト上で行える「相性診断」で犬や猫を絞り込めるため、ミスマッチングで譲渡後に戻されるケースを少なくできる。

設問は「犬or猫」「毛の色」「休日の過ごし方」など簡単なもの6問なので、相性診断と言っても、それほど厳密ではない。

しかし、見た目だけではなく、ペットの性格や、自分の暮らし方に合うかなども考えたペット選びへの意識づけにはなりそうだ。

なお、実際に迎え入れられるかの審査は保護団体ごとに行われ、犬猫に応じた飼い主との相性等、総合的にマッチングを考慮する。

保護犬猫活動の認知が高まった反面、課題となっているのが、譲渡システムの悪用だ。例えば虐待を行う目的で申し込んでくる人物もいる。保護団体が条件を厳しくしているのは、こうしたリスクを低くするためもある。

OMUSUBIでは申し込みの際個人情報の入力が必要なため、悪質なケースをある程度排除できる利点もある。

PETOKOTOのビジネス面についても触れておこう。同社の事業ミッションは、「ペットを家族として愛せる世界へ」。社長の大久保泰介氏はゲームやメタバースなどの事業を行うグリー出身。デジタル技術でペットにまつわる業界の仕組みを変えたいと、2015年にPETOKOTOを起業した。

獣医師やトリマーと連携したペットメディアから事業を始め、翌年OMUSUBIをスタート。収益モデルは広告宣伝費や企業のCSR枠での支援などだが、現在の主要な収益源となっているのは、2020年から開始したフレッシュペットフード事業「ペトコトフーズ」だ。

「ペットは家族」という意識の高まり

ペトコトフーズはアメリカの獣医栄養学専門医監修のレシピに基づいて作られているフレッシュペットフードで、原材料・製造過程・カロリー等を見える化した「新鮮かつ安心な食事」であることが評価され、販売開始初年度で累計1000万食を販売。値段は3kgの小型犬の場合、月に9000円程度と従来のドッグフードの1.5〜3倍というから驚く。しかし「ペットは家族」という意識の高まりから販売数が伸びており、2023年の売上高は前年比138%となった。主に犬用のフーズの売れ行きがよく、継続率も94%と高いという。

次に、猫との暮らしを応援する2つめのビジネスを紹介する。2019年に登場し、進化を続けているのが、猫の生活を記録し、スマートフォンで飼い主に知らせてくれる「Catlog」。デバイスの商品ラインナップは、首輪として装着するCatlogと、トイレの下に置くCatlog Board、2種類がある。

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