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「愛猫との生活」最新テクノロジーがもたらす幸せ 猫の行動分析を行い、精度の高い情報を得る

東洋経済オンライン / 2024年2月22日 11時50分

首輪型は食事や排泄の回数、睡眠など猫の行動を24時間見守る。また健康状態を分析し、異常があればアラート通知してくれる。

Catlog Boardは排泄の回数や量、トイレの滞在時間、体重などを測定。排泄トラブル、体重の異常な増減を気付きにくい段階で知らせるため、猫がかかりやすい泌尿器の病気などを早期に発見できる。

Catlogの技術の基盤となっているのが実際の飼い猫にCatlogを装着し、集めた行動データだ。これに基づいて猫の行動分析を行っているため、精度の高い情報が得られる。

またユーザーが増えるに従い、日々、データの件数も増えており、現在、150億件以上のデータが蓄積されているそうだ。発売元のRABOでは、その膨大なデータを元に、このたび新たな機能を追加した。

Catlogに加わったのが嘔吐の検知だ。具体的には「喉元の動き」などで嘔吐の可能性を測定する。

猫はよく吐く動物だ。急いで食べすぎても吐くし、毛づくろいで飲み込んでしまった毛が、胃にたまっても吐く。

心配されるのが誤嚥や病気に起因する嘔吐だ。頻度や嘔吐物の色、内容などから判断する必要がある。

Catlogではいつ吐いたか、多頭飼いしていればどの猫が吐いたかまでを記録し通知してくれる。異常があった場合獣医に連れて行く必要があるが、「通院レポート」という機能でこれまでの症状やデータが整理できるので、医師へ説明しやすくなる。

嘔吐検知機能開発について、RABO社長の伊豫愉芸子(いよゆきこ)氏に聞いた。

「Catlog開発初期から必要だと思っていた機能。Catlogユーザーの飼い主からも要望をいただいていた。猫はもともと嘔吐しやすいが、ふだんの嘔吐なのかそうでないのか、猫飼いならば必ず知りたい情報」(伊豫氏)

このように重要な機能ではあるが、開発は困難だったそうだ。まず、猫につきっきりで吐くのを待っているわけにはいかないため、嘔吐するときに猫はどんな動きをするのか、データを集めるのに時間を要した。また微妙な動きのため、本当に吐いているのか、それとも似た動きなのかの見分けも難しい。

しかし2024年1月23日からテスト版をCatlogユーザーに使用してもらったところでは、かなり精度が高く、「早く実装してほしい」との声が寄せられているそうだ。

そしてCatlog Boardで新たに検知できるようになったのが排泄時間だ。

「おしっこorうんちをしたいのに出ていない」状態がわかるので、膀胱炎や尿道閉塞、便秘の可能性に早期に気づくことができる。

排泄の異常から早期発見につなげる

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