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シビックRS対新型GRヤリス、ホットハッチに脚光 一大ブームを起こしたジャンルに回帰する理由

東洋経済オンライン / 2024年2月25日 11時50分

東京オートサロン2024で発表され、注目を集めたホンダの「シビックRSプロトタイプ」と、トヨタの「GRヤリス」(筆者撮影)

かつて一世を風靡した「ホットハッチ」を現代に受け継ぐ新型スポーツ車が、国内最大級のカーショー「東京オートサロン2024(2024年1月12~14日・幕張メッセ)」で初披露された。本田技研工業(以下、ホンダ)の「シビックRSプロトタイプ」と、トヨタ自動車(以下、トヨタ)の進化版「GRヤリス」だ。

【写真で見る】東京オートサロン2024で初披露となったホンダ「シビックRS」とトヨタ「進化型GRヤリス」。注目ハッチバックをチェックする

ハッチバック車をベースに、高出力エンジンを搭載し、サスペンションなど足まわりに専用チューニングを施すことで、高次元の走りを実現するのがホットハッチ。1980年代から1990年代にかけて、多くの若者たちを虜にしたジャンルで、現在でもスポーツカー愛好家を中心に、一定のファンから大きな支持を受けている。ここでは、そんなホットハッチの最新版といえる2モデルについて、それぞれの特徴などを紹介。昭和の時代から脈々と受け継がれるホットハッチの魅力に迫ってみる。

ホットハッチとは

ホットハッチとは、前述のとおり、1980年代から1990年代に大きな人気を博したスポーツモデルのことだ。ベースとなったのは、3ドアや5ドアなどのハッチバック車。跳ね上げ式または横開き式のバックドアを備え、リーズナブルな価格などで昔から人気のファミリーカーだ。

ホットハッチは、それら軽量かつコンパクトな車体をベースに、高性能なエンジンなどを搭載。元気のいい走りを味わえることが魅力だった。また、ほとんどが1.6リッター以下の小排気量なFF(前輪駆動)車で、若者にも手を出しやすい価格帯だったことも特徴。とくにモータースポーツなどに憧れ、公道を爆走した「走り屋」と呼ばれた若い世代に、エントリーモデル的なクルマとして人気を博した。

そんなホットハッチの代表格がトヨタ「スターレット」やホンダ「シティターボ」、マツダの「ファミリアGT-X」などだ。当時は、各メーカーがこぞってホットハッチをラインナップし、まさに一時代を築いたジャンルだといえる。

ちなみに当時は、「ボーイズレーサー」という言葉もあった。これはクーペモデルなどにも同様のモデルがあったことから、ホットハッチも含めた広義の「若い走り屋御用達車」を意味する。例えば、トヨタのAE86型「カローラレビン/スプリンタートレノ」などがそれに該当する。

ホンダのシビックRSプロトタイプ

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