「野球で生きていく」の意味が変わりつつある理由 ジャパンウィンターリーグの取り組み
東洋経済オンライン / 2024年2月25日 11時40分
日本初の本格的なトライアウトリーグであるジャパンウィンターリーグ(JWL)は2023年11月23日から12月24日まで、沖縄県下の各球場で行われた。
【写真】参加料を支払ってまで海外選手が参加する日本初の本格的なトライアウトリーグ
選手は15万円から三十数万円程度の参加費を支払って、リーグ戦に参加する。約1カ月にわたる長丁場で連日試合をするのは、日本の多くの野球選手にとってはほとんど初めての体験だ。
2022年は1リーグ4チームによるリーグ戦だったが、今年は実力によってアドバンス、トライアウトの2つのリーグに分かれ、それぞれ3チームでリーグ戦を戦った。
参加料を支払ってまで海外選手が参加する理由
2023年のJWLはどんな収穫があったのか? このリーグを運営するジャパンリーグの鷲崎一誠代表は語る。
「何と言っても海外からやってくる選手が増えたことですね。昨年の参加選手は66人でしたが、今年は101人の参加がありました。そのうち31人が外国人選手でした。
日本のウィンターリーグとして、日本の選手に光を当てるのは当然ですが、野球人口を考えればやはり世界の選手が集まって来る沖縄にしなければならない、と思っていましたから大きな収穫ですね。30人のうち15人はアメリカで、それ以外の選手はヨーロッパなど世界各地から集まりました」
昨年も十数人の外国人選手が来ていたが、今年は雰囲気が一変していた。英語、スペイン語などの掛け声が飛び交い、グラウンドやベンチの空気が明るく陽気になっていた。
なぜ、海外の選手はわざわざ参加料を支払って、日本にやって来るのか?
「日本の野球のレベルは世界でトップクラスで、文化や自然も含めて選手たちにそれを経験してもらいたいと思ったんです。私はもともとオーバーシーズの選手たちが、日本で活躍する機会がないか、と探していたのですが、今回は良い機会を得たと思います。天気も良いし、野球のレベルも高い」
野球選手の海外でのプレーをサポートするベースボールジョブズオーバーシーズのコーディネーターで、JWLでもゲームコーディネーターを務めたジミー・ジェンセン氏は語る。
「ほとんどの選手は日本のチームとサインをしたい思いで来ています。JWLには社会人野球の選手も、独立リーグの選手も来ていますが、彼ら日本の選手とプレーする中で、外国人選手がどれくらいのレベルなのかを見極めることも大切だと思います」
日本人選手と外国人選手のアピールの違い
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