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新日本プロレスの「闘う広告塔」棚橋新社長の胸中 猪木、坂口、藤波に続く「レスラー兼社長」が語ること

東洋経済オンライン / 2024年2月28日 11時54分

棚橋新社長が語る新日本プロレスのこれからとは?(写真提供:新日本プロレス)

2023年12月23日、新日本プロレスに新社長が誕生した。当日開かれた臨時株主総会・取締役会で2020年から社長を務めていた大張高己氏が退任し、新たに第11代目社長としてプロレスラー棚橋弘至氏が就任した。

藤波辰爾氏以来、19年半ぶりのレスラー兼任社長となった棚橋氏は長年、団体の大黒柱としてプロレス界を支えてきた自他ともに認める「100年に一人の逸材」。新社長に就任した彼の胸中に迫った。(今回は前編・後編記事の前編です)

「2015年頃から社長になりたいなと考えていた」

――棚橋さんは以前から「いつか社長になったら」と語っていました。いつから新日本の社長になりたいと思っていたのでしょうか。

【写真】自身のポッドキャストでも発信してきた棚橋氏。有言実行の、まさに「全力プロモーション」

もともと経営者になるとは考えていませんでした。レスラー引退後は、トレーニングジムでも経営しようかと思っていたくらいです。ただ周囲に聞くと、2015年頃に「社長になる」と言い始めていたそうです。そう聞いて思い出したくらいですが、現実になったということは、言霊みたいですね。

――どこの社長かはともかく、10年近く前から意識されていたわけですね。新社長就任の記者会見では「木谷高明オーナーから打診があった」とのことですが、率直にどのように思われましたか?

社長就任の打診は昨年の11月、木谷オーナーから直接ありました。しかし、まだレスラーとして現役で、チャンピオンを目指したかったので、少し迷いました。が、少しだけ考えて、その日のうちに引き受けました。社長とレスラーの二刀流という言葉が、浮かんだからです。

――周囲の反応はいかがでしたか?

最初に嫁さんに連絡すると、「まあ頑張りなさいよ」と。実家のほうでは、父は「おお、そうか」と喜んでくれて。逆に母は「あんたで大丈夫かね」と思いっきり不安がってました。家族以外には公式にリリースされるまでは守秘義務があったので口外しませんでした。

――SNS上では棚橋社長誕生については結構、歓迎ムードがあるようにも感じます。

ありがたいです。会社内部の仕事については、前社長の大張さんが各部署の独立採算性を尊重したシステムを作ってくれたので、それをしっかり引き継ぎたいです。

――社長就任の記者会見でも語っていたと思いますが、棚橋社長としてやりたいことがあれば改めてお聞かせください。

地方大会をもっと強化したいです。今、幸いにして新日本にはいろんなタイトルがあって、地方都市でのタイトルマッチもたくさん実現しています。新日本でいちばん大きなタイトルはIWGP世界ヘビー級王座ですが、それをメインイベントに据えなくても、お客さんは見に来てくれます。

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