3浪早大「一族から大卒者を」親の期待に抱く葛藤 福岡県の名門高校「修猷館」に進学したが…
東洋経済オンライン / 2024年3月3日 7時30分
最後の年も40単位残っていたのですが、もしかしたら卒業できるかもしれないと思い、2浪2留の友達と就活を一緒にしていたら、読売新聞から内定が出たので千載一遇のチャンスだと思って必死に勉強して卒業しました。
卒業できるか、留年するかが決まる最後の成績発表の日、当時の彼女と2人で発表を見に行って『卒業できたー!』と喜んだのはよく覚えていますね。その日のうちにマンションを探しに行って、2人で生活するようになって、その年に結婚しました」
現在も波瀾万丈の人生を毎日楽しく過ごしている澤木さん。彼に浪人してよかったことを聞いたところ、「勉強はやるか、やらないかだけの違いだとわかったこと」、頑張れた理由については、「勉強しかすることがなかったから」と語ってくれました。
「僕は浪人を通して、何事もやってみれば、人並みのことはできるだろうと思えるようになったと思います」
今でも、進級・卒業できないと言われていた高校時代・大学時代の夢は見るものの、「浪人時代の夢は見たことがない」と語る澤木さん。この出来事からも、彼にとって浪人生活は、大変だったけれども充実した日々だったことがうかがえます。
飲食の仕事にも生きている
そしてこの当時の経験は、東日本大震災の際に炊き出しに行ったことがきっかけで始めた現在の飲食の仕事にも生きていました。
「いま、自分は10時に家を出て家に帰るのが夜中の3~4時というハードな生活を送っています。でも、ストレスはありません。人の役に立ててやりがいを感じられる仕事ができているからというのもありますが、浪人時代と同じような生活だからなのだと思います。だから浪人を経験していて、よかったと思います」
限界を超えた努力で偏差値を30上げ、私大最難関に合格した澤木さんの浪人経験は、まさに「やればできるようになる」ことを教えてくれました。
澤木さんの浪人生活の教訓:本気で取り組めば、人並みのことはできるようになる
濱井 正吾:教育系ライター
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