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メルマガをただ送り続けている企業の落とし穴 やり方次第で信頼度と売り上げをアップできる

東洋経済オンライン / 2024年3月4日 10時0分

私がコンサルティングを行った一般社団法人 日本栄養バランスダイエット協会も、メルマガを上手に活用して、きちんと食べて健康に痩せることができる「ダイエット講座」の申し込みを増やしていきました。代表理事で管理栄養士の三田智子さんが配信しているダイエットのメルマガはとてもためになり、役立つ内容でファンも多かったです。

一方で、ご本人の優しい性格もあり、売り込みをほとんどしない内容だったので、当初の講座の申し込み数は限定的でした。「読者も喜ぶ講座の内容ですし、しっかりと目立つようにご案内も入れてください」とお願いし、配信していただいたところ、想定していたよりもはるかに多くの申し込みが入りました。 その後もメルマガを毎日発行し続け、インストラクターの育成や書籍の出版、Instagramの活用などを行いながら、協会は急成長していきました。

読者は興味のない内容で売り込まれることは嫌がりますが、自分が興味あるご案内は喜んで読んでくれます。ですので、ターゲットの興味にあった適切なご案内をしっかり目立つように行うことも重要なことです。

ある化粧品販売会社は、会員向けに発行している冊子でのご案内を中心に行っていましたが、年々効果が薄れているというご相談をいただき、メルマガの発行をおすすめしました。

その会社ではメルマガの発信を行ったことがあまりなく、メルマガはあまり効果がないと思っていました。そこで、美習慣に関するお役立ち情報のメルマガを開始し、会社にとっての 〔メイン商品〕である美容クリームが即日完売。 メルマガでこんなに反響があるとは思っていなかったと喜んでいただけました。

「売れている感」を伝えることも大切

弁慶丸の河西さんも、メルマガではほとんど売り込んでいませんでした。漁師の近況や水揚げ状況、美味しいカニの見分け方をアドバイスしたあと「もし良かったら購入してくださいね」という程度だったのです。それでもファンの読者は多く、販売も順調でした。

さらに販売数を伸ばすために、メールのはじめに「松葉ガニの先行予約始めます!」「○月から魚の水揚げが増えてきます」「累計販売セット数が、77777セットを突破いたしました!!」といった内容のメールを配信していただき、今の季節にしか手に入らないお魚の情報をお送りすることで、販売数をさらに伸ばすことができました。

このように「売れている感」を伝えることも大切です。

映画の告知もそうで、「○月○日公開決定!!」「公開1週間で観客動員数100万人突破!」とドーンとPRしている作品は気になります。

マーケティングも同じで、「売れている感」 を伝えることも大事。そのうえで、予告、告知、フォローアップをきっちりしたほうが〔信頼〕を与えます。

ただし、画像やリンクが多いメールはプロモーションと判断されて迷惑メールに入ることもあるので要注意。画像は1通3画像まで、リンクも3〜4つまでとするのが妥当です。

本物の商品を提供したい人ほど謙虚で素晴らしい人です。配信も謙虚になりがちですが、ここは割り切って売り込みも大事だと再認識してください。

谷田部 敦:FunTre社長、マーケティングカレッジ会長

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